2028年ロサンゼルスオリンピック:サーフィン競技の開催は?歴史と見どころを紹介
2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技は、カリフォルニア州サンクレメンテの「ロウワー・トレッスルズ」で開催されることが2025年4月15日に正式決定しました。
サーフィン発祥の地アメリカで行われる3回目のオリンピック・サーフィンは、東京2020の千葉・釣ヶ崎海岸、パリ2024のタヒチ・チョープーに続く歴史的な大会となります。
この記事では、開催地の詳細、注目ポイント、サーフィン競技の魅力を分かりやすく解説します。
ロウワー・トレッスルズ:2028年サーフィン競技会場が正式決定
2025年4月15日、国際サーフィン連盟(ISA)は2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技会場として「ロウワー・トレッスルズ(Lower Trestles)」を正式に発表しました。
ISA会長のフェルナンド・アギーレは「チョープーでの素晴らしいサーフィンの成功を受け、また世界中の多くのアスリートと話をする中で、LAでの目的は最高のパフォーマンスウェーブをフィーチャーすることであり、その場所がトレッスルズであることは疑いない」とコメントしています。
ロウワー・トレッスルズはサンクレメンテ市に位置し、ロサンゼルス国際空港とサンディエゴ国際空港の中間地点にあります。
どちらの空港からも車で約1時間のアクセスです。この場所は、1963年にビーチボーイズの名曲『サーフィン・U.S.A.』に登場するほど、古くからアメリカのサーフィン文化を象徴する名所でした。
ロウワー・トレッスルズの特徴
- 波の質:南カリフォルニアで最高品質のハイパフォーマンス・ウェーブ
- 競技実績:2000年からWSL(世界サーフリーグ)チャンピオンシップツアーの会場
- 特徴:石畳のAフレーム、安定した波のコンディション
- 最近の実績:2021〜2024年のWSLファイナル5でワールドチャンピオン決定
候補地としてはハンティントンビーチ(「サーフシティUSA」として有名)やハワイも魅力的でしたが、最終的には「競技環境の質」を最優先した結果、トレッスルズが選ばれました。
パリ2024でのチョープーの成功が、波のクオリティ重視の選定につながったと言えます。
サーフィンがオリンピック種目になった経緯
サーフィンがオリンピック競技として正式に採用されたのは2020年東京オリンピックからです。
これは国際オリンピック委員会(IOC)の「アジェンダ2020」の一環で、新しい世代のスポーツファンを惹きつけ、オリンピックの魅力を広げるための戦略的決定でした。
東京2020:サーフィン初のオリンピック開催
2020年東京オリンピックのサーフィン競技は、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸で開催されました。男子部門ではブラジルのイタロ・フェレイラが金メダルを獲得し、日本の五十嵐カノアが銀メダル、オーストラリアのオーウェン・ライトが銅メダルを手にしました。
女子部門では、アメリカのカリッサ・ムーアが金メダルを獲得、南アフリカのビアンカ・ブイテンダーグが銀メダル、日本の都筑有夢路が銅メダルを獲得しました。これらの選手たちは、優れた技術と卓越したパフォーマンスで世界中のサーフィンファンを魅了し、サーフィン競技の新たな可能性を示しました。
パリ2024:チョープーの伝説的な大会
パリ2024では、フランス領ポリネシア・タヒチの伝説的な波「チョープー」で開催されました。世界最高峰のリーフブレイクで行われた大会は、ガブリエル・メディナのオリンピック史上最高得点9.90点と「浮遊写真」が世界的な話題となり、サーフィン競技の魅力を世界中に伝えました。
2021年12月、サーフィンはオリンピックの恒久的なコア競技に昇格し、政府からの資金援助を受けられるスポーツとなりました。これにより、2028年ロサンゼルス以降も継続的にオリンピック種目として実施されることが確定しています。
2028年大会の競技形式と日程
2028年ロサンゼルスオリンピックは2028年7月14日から30日までの17日間開催されます。
サーフィン競技の具体的な日程はまだ発表されていませんが、過去の大会を参考にすると、オリンピック序盤に行われることが予想されます。
サーフィン競技の日程は海のコンディションや気象条件に大きく左右されるため、他のオリンピック競技よりも柔軟なスケジューリングが必要とされます。
競技は通常、最適な波の条件を見極めるために、競技開始日の数日前に最終的なスケジュールが決定されます。
競技形式の予想
- 参加選手:男女各24名程度(ISAは50%増員を要望中)
- 種目:ショートボード(ロングボードの追加は2028年では見送り)
- 形式:ヒート制、複数ラウンドのトーナメント方式
- 日程:複数日にわたって開催、波のコンディションに応じて調整
ISAはロングボード種目(男女各16名、計32名)の追加を申請していましたが、IOCは2028年大会での採用を見送りました。ただし、2032年ブリスベン大会での採用可能性は残されています。
オリンピックサーフィン競技のルールと採点基準
オリンピックのサーフィン競技では、国際サーフィン連盟(ISA)が定める特定のルールが適用されます。各ヒートは決められた時間内に行われ、サーファーはその間にできる限り多くの波に乗り、技を披露します。
基本ルール
サーファーは一度に一人ずつ波に乗り、他の選手の波への妨害は禁止されています。また、ヒート中にサーファーが乗ることができる波の数には制限があります。これらのルールは、公平な競技環境を提供し、選手の技術と戦略を試すために設計されています。
採点システム
サーフィン競技の採点では、以下の要素が考慮されます:
- 技術的な難易度
- トリックの複雑さと実行の難しさ
- 実行のクリーンさ
- スムーズで洗練された動き
- 波との連動性
- 波を最大限に活用したライディング
- 革新性:創造的で新しいアプローチ ジャッジはサーファーの各ライドを評価し、0から10点までのスケールで点数を付けます。
最終的なスコアは、ヒート中の最高2本のライドの合計で決まり、その合計が高いサーファーが勝利します。
2028年大会の注目ポイント
2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技には、いくつかの注目すべきポイントがあります。
サーフィン発祥の地での開催
カリフォルニアは現代サーフィン文化の発祥地として世界的に知られており、その地で開催されるオリンピックはサーフィン競技にとって特別な意味を持ちます。
トレッスルズは何十年もの間、世界中のエリートサーファーにとって最高の舞台となっており、数々のトップ国際大会や全米選手権が開催されてきました。
環境への配慮
ロサンゼルスのカレン・バス市長は2028年のオリンピックを"Car-Free"(車を使わない大会)と宣言しており、すべての会場への行き来を公共交通機関に限ることを目指しています。
トレッスルズは自然環境保護の観点から重要な地域であり、大会期間中は環境に配慮した運営が求められます。
ハイパフォーマンスな波
チョープーのバレル波とは異なり、トレッスルズはハイパフォーマンスな波が特徴です。選手たちは高難度のエアリアル(空中技)やカービングターンなど、技術的に洗練されたトリックを披露することが期待されます。
よくある質問
2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技について
Q: 2028年のサーフィン競技はどこで開催されますか?
A: カリフォルニア州サンクレメンテの「ロウワー・トレッスルズ」で開催されます。2025年4月15日にISAが正式発表しました。
Q: トレッスルズはどのような場所ですか?
A: 南カリフォルニアで最高品質のハイパフォーマンス・ウェーブが特徴の世界的に有名なサーフスポットです。2000年からWSLチャンピオンシップツアーの会場として使用されており、2021〜2024年はWSLファイナル5の会場としてワールドチャンピオンが決定しました。
Q: ロングボード種目は追加されますか?
A: 2028年大会でのロングボード追加は見送られましたが、2032年ブリスベン大会での採用可能性は残されています。
Q: 競技日程はいつ発表されますか?
A: サーフィン競技の日程は海のコンディションに左右されるため、競技開始日の数日前に最終決定されることが一般的です。大会が近づくにつれて、オリンピック公式サイトで随時更新される予定です。
Q: 観戦チケットはいつから購入できますか?
A: 過去のオリンピックでは、開催の数年前からチケット販売が開始されています。詳細はオリンピック公式サイト(https://olympics.com/ja/olympic-games/los-angeles-2028)で発表される予定です。
まとめ
2028年ロサンゼルスオリンピックのサーフィン競技は、サーフィン発祥の地アメリカで開催される歴史的な大会となります。
ロウワー・トレッスルズという世界最高峰のハイパフォーマンス・ウェーブで、世界のトップサーファーたちが技術の粋を競い合います。 東京2020の千葉・釣ヶ崎海岸、パリ2024のタヒチ・チョープーに続く3回目のオリンピック・サーフィンは、それぞれ異なる波の特性を持つ会場で開催されてきました。
2028年は技術的に洗練されたハイパフォーマンスな演技が期待できる大会となるでしょう。 サーフィンはオリンピックの恒久的なコア競技として確立され、今後も長期的に発展していくことが期待されます。
2028年の大会は、サーフィン文化の中心地で行われる特別な意味を持つイベントとして、世界中のサーフィンファンとスポーツファンの注目を集めることでしょう。
記事を書いた人
Beach Access 編集部
国内外のサーフィンインフルエンサーと連携し、最新のトレンドや技術を追求。ソフトボードの設計・製造に携わる専門家を含む多様なメンバーで構成されており、幅広いユーザーに価値ある情報を提供しています。
