ドルフィンスルー(ダックダイブ)は、向かってくる波の下にボードごと潜って沖へ出る技術です。うまく潜れないときは、技術よりもボードの浮力が原因になっていることがよくあります。Beach Access のソフトボードのテストを担当するヒガシーサーが監修しています。
ドルフィンスルーとは?
ドルフィンスルーは、ボードと体を海中へ沈めて、崩れてくる波をやり過ごす技術です。波の力を受け流しながら沖へ進みます。
この動きができないと、波が来るたびに岸側へ押し戻されます。その結果、波が割れる場所(ピーク)までたどり着く前に体力を使い切ってしまいます。
潜れるようになると、少ない体力で沖に出られます。パドリングやテイクオフと並ぶ、波に乗るための土台になる動きです。
ドルフィンスルーとダックダイブは何が違う?

ドルフィンスルーとダックダイブは、同じ動作を指す別の呼び名です。日本では「ドルフィンスルー」や「ドルフィン」と呼びます。
英語では「duck dive(ダックダイブ)」と呼ばれることもあります。海外で話すときは、ダックダイブという呼び方も覚えておくと便利です。
ドルフィンスルーのやり方は?

流れは「スピードをつける→ボードを押し込む→体を沈めて平行に保つ→浮き上がってすぐ漕ぐ」です。
ステップ1:波に向かってパドリングでスピードをつける
潜る前に、波へ向かってしっかり漕いでスピードをつけます。止まった状態でボードを沈めても、波の力に負けて岸側へ持っていかれやすくなります。勢いがあると、ボードも深く入りやすくなります。
ステップ2:ボードを押し込んでノーズから沈める
波の手前で、胸の横あたりのレールを両手で握ります。レールはボードの側面のことです。そのまま腕を伸ばし、ノーズ(ボードの先端)から沈めます。
浮力が強すぎて沈まないときは、レールを握らずにデッキを上から押してみてください。そのほうが沈みやすくなります。
続けて、片膝か片足でテール(ボードの後端)付近を踏み込みます。腕と膝・足を使うと、ボード全体が沈みます。
ステップ3:海中では体とボードを平行に保つ
ボードが沈んだら、体をボードに近づけて平行に保ちます。体だけが浮いたり、ボードが斜めになったりすると、波に後ろへ戻されます。最初は体が浮いて戻されることが多いので、胸をボードに寄せる意識を持ちましょう。
ステップ4:浮き上がったら、すぐ漕ぎ出す
波が頭上を通り過ぎたら、レールを握ったまま浮き上がります。デッキを押して沈めた場合も、沈んだ後はレールを握って浮上してかまいません。
水面に出たら、すぐにパドリングを再開します。次の波が来る前に少しでも沖へ進んでおくと、そのあとが楽になります。
ドルフィンスルーがうまくいかない原因は?

ドルフィンスルーは経験者でも失敗する技術です。うまくいかないときの原因は、主に次の4つです。
原因1:ボードの浮力が大きく、沈めきれない
よくある原因は、体重に対してボードの浮力(ボリューム)が大きいことです。浮力が大きいボードは、上手に押し込んでも深く沈みません。まずはレールを握らずにデッキを上から押してみてください。それでも沈まないなら技術の問題ではありません。ボードを裏返して波をやり過ごすタートルロール(後半で紹介)に切り替えましょう。
原因2:潜る前のスピードが足りない
波の直前で漕ぐのを止めてしまうと、ボードが沈みにくく、波に押し返されやすくなります。潜る直前まで漕ぎ続けて、その勢いのまま沈めることを意識しましょう。
原因3:波が一番強く崩れる場所にいる
波が最も強く崩れる場所をインパクトゾーンと呼びます。ここではドルフィンスルーでも抜けきれないことがあります。
ボードはできるだけ手放さないでください。手放したボードが人に当たるおそれがあります。
原因4:波が集まって割れる場所を通ろうとしている
波が集まって割れる場所は、何度潜っても前に進みにくいエリアです。いったん押し戻されたら、波が割れていない側へ回り込んで沖を目指しましょう。
ドルフィンスルーを成功させるコツは?

成功率を上げるには、潜るタイミングと通る場所の選び方が大切です。
潜るタイミングは思っているより早めにする
慣れないうちは、波が近づいてから沈めると遅れがちです。自分が思っているより少し早めに沈め始めると、波の下に入りやすくなります。
波の力が弱い場所を選んで沖へ出る
ピークへ一直線に向かうより、波の力が弱い場所を通ったほうが早く着くことがあります。海に入る前に浜から数分波を眺めて、波が割れにくい通り道を探しておきましょう。
続く日は「練習日」と割り切る
ビーチブレイクは砂浜の海底で割れる波です。何本も続けて潜る日もあります。そんな日は「今日はドルフィンスルーの練習日」と割り切りましょう。気持ちに余裕ができると、一本ごとの動きを落ち着いて確かめられます。
ソフトボードでもドルフィンスルーはできる?

ソフトボードでもドルフィンスルーはできます。ただし、浮力が大きいソフトボードは沈めにくくなります。潜りやすさは、ボードの浮力と形で大きく変わります。
潜りやすいのはどんな形のボード?
潜りやすいボードには、次のような特徴があります。
- ノーズ(先端)が細く、とがっている
- ノーズ付近の厚みとボリュームが抑えられている
- 全体の浮力が体重に対して大きすぎない
同じ浮力でも、ノーズが細いボードは先端を沈めやすくなります。ショートボードに近い形のソフトボードほど、先端を沈めやすくなります。
サイズ選びの基準はサーフボードのサイズの選び方で詳しく紹介しています。
ロングやミッドレングスで潜れないときはどうする?
浮力が大きいロングボードやミッドレングスでは、タートルロールで波をやり過ごします。ボードごと体を裏返し、ボードの下にぶら下がる方法です。
やり方は、波の手前でレールを両手で握り、体ごと横に回転してボードを裏返します。波が通り過ぎたら元に戻し、すぐ漕ぎ出します。
ロングやミッドレングスは、潜れない代わりに小さな波でも乗りやすいボードです。ボードに合わせて、波の越え方を使い分けましょう。
まとめ
- レールを握って押し込むのが基本。沈まないときはデッキを上から押す
- 潜れない原因の多くはボードの浮力にある
- 浮力が大きいボードではタートルロールも選択肢になる
次に潜れなかった日は、レールを握らずにデッキを上から押してみてください。それでも沈まなければ、ボードの浮力が原因です。
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執筆
ビーチアクセス編集部
初心者から20年以上のキャリアを持つ上級者まで、5名のサーファーが在籍。実際のサーフィン経験と製品知識をもとに執筆しています。
本記事は、ビーチアクセス編集部が構成・一次情報の収集を行い、文章化にAIを活用しています。公開前に編集部が内容を確認しています。(最終確認:2026-10-16)
監修
ヒガシーサー(@higashisacom)
サーフィン歴20年以上。Beach Access で販売する多くのソフトボードのテストを担当しています。Instagram で、趣味のサーフィンを楽しむ人に向けて上達のコツを発信しています。
Instagram:@higashisacom(instagram.com/higashisacom)
