ロングボード選び方ガイド!初心者でも失敗しないコツ【2025年版】
ロングボード選びで迷っている方へ。この記事では、ロングボードの特性を理解し、あなたの環境と目的に合った選び方を、サーフィン歴20年のヒガシーサーが監修のもと、実践的な観点から詳しく解説します。重量やコントロール性といった課題も含めて、現実的な選択基準をお伝えします。
よくある質問:ロングボード選び
Q: 初心者にロングボードはおすすめですか?
A: 波の小さなエリア(湘南など)では初心者でもロングボードは良い選択肢です。ただし、重量やコントロール性を考慮し、9'0"程度のサイズから始めることをおすすめします。
Q: ソフトボードとハードボードの価格差は?
A: ソフトボードは4-5万円程度、ハードボードは14万円以上です。プレミアムブランドは20-50万円になることもあります。
Q: ロングボード選びで最も重要なポイントは?
A: 車に積めるか、家に保管できるか、海でコントロールしやすいかの3点です。特に初心者は9'0"程度のサイズが扱いやすくおすすめです。
ロングボードとは?基本的な特徴
ロングボードは、一般的に9'0"(約275cm)以上の長さを持つサーフボードです。クラシックなサーフィンスタイルを楽しめる一方で、初心者には以下の課題もあります。
ロングボードの特徴
メリット
- 波キャッチ力:小さな波でも確実に波をキャッチできる
- 安定性:長い形状により、ライディング中の安定感が高い
- グライド性能:波の力が弱くても長距離滑走可能
- 優雅なスタイル:クラシックで美しいサーフィンが楽しめる
デメリット(特に初心者への影響)
- 重量:5-8kgと重く、持ち運びや海での取り回しが困難
- コントロール性:長いため方向転換やコントロールが難しい
- 保管・運搬:車への積載や自宅保管にスペースが必要
- 危険性:重量があるため、他の人への接触時のリスクが高い
どんな人にロングボードが適している?
ロングボードは以下の条件が揃った場合に良い選択肢となります:
ロングボードに適した条件
- サーフエリア:湘南・千葉など波の小さなエリアをメインにする
- 体力・筋力:重いボードを安全に扱える体力がある
- 保管環境:3m以上のボードを保管できるスペースがある
- 車両:ロングボードを積載できる車を持っている
- 目的:競技性より優雅なスタイルを重視する
ロングボードの種類と特徴
ロングボードは大きく3つのスタイルに分類されます。
クラシックロングボード
クラシックタイプの特徴
- フィン構成:シングルフィン(1本)
- テール形状:スクエアテール
- ライディングスタイル:ノーズライディング(ボード先端歩行)
- 適正者:伝統的なサーフィンを楽しみたい中級者以上
パフォーマンスロングボード
パフォーマンスタイプの特徴
- フィン構成:2+1(センター1本+サイド2本)
- テール形状:ピンテール
- ライディングスタイル:機敏なターンとカットバック
- 適正者:アグレッシブなライディングを求める上級者
オールラウンドロングボード
初心者に最も適したタイプです:
オールラウンドタイプの特徴
- フィン構成:シングルまたは2+1(選択可能)
- テール形状:スクエアテール(安定性重視)
- ライディングスタイル:あらゆる技術に対応
- 適正者:初心者から中級者まで幅広く対応
実用的なサイズ選択の基準
ロングボードのサイズ選択では、理論的な計算よりも実用性を重視することが重要です。
長さの選び方
長さ別特徴と推奨対象
- 9'0"(275cm):初心者におすすめ、扱いやすさと性能のバランス
- 9'2"-9'4"(280-285cm):中級者向け、波キャッチ力向上
- 9'6"-10'0"(290-305cm):上級者向け、最高の性能だが扱いが困難
実用性を重視した選択基準
理論よりも現実的な制約を考慮することが成功の鍵です:
実用性チェックポイント
- 車への積載:車内または車上キャリアで運搬可能か
- 自宅保管:室内または屋外で適切に保管できるスペースがあるか
- 持ち運び:駐車場から海まで一人で運べる重量・長さか
- 海でのハンドリング:流される際に安全に回収できるか
初心者向け推奨サイズ
初心者がロングボードを選ぶ場合、以下のサイズを推奨します: - **長さ**:9'0"(275cm) - **幅**:22.5-23インチ - **厚み**:3-3.25インチ - **重量**:5-6kg程度(ソフトボード) このサイズであれば、ロングボードの利点を活かしながら、取り回しの困難さを最小限に抑えられます。
素材選択:ソフトボード vs ハードボード
ロングボードを初めて購入する方には、ソフトボードを強く推奨します。
ソフトボードがロングボード初心者に最適な理由
ソフトボードの3大メリット
- コストパフォーマンス:ハードボードの約1/3の価格で高性能を実現
- 耐久性:ぶつけても壊れにくく、初心者の扱いミスに対応
- 波キャッチ力:高い浮力により小さな波でも確実にキャッチ
素材別比較
ソフトボード vs ハードボード
- ソフトボード:価格4-5万円、安全性高、メンテナンス簡単
- ハードボード(格安):価格14万円以上、性能高、メンテナンス必要
- ハードボード(プレミアム):価格20-50万円、最高性能、芸術品レベル
現代ソフトボード技術の進化
現在のソフトボードは、従来の「練習用」というイメージを完全に覆しています: - **高性能コア**:EPSフォームコアにより軽量化と性能向上 - **ワックス不要**:特殊表面処理によりグリップ力確保 - **プロ使用**:プロサーファーも小波用として活用
現実的な価格帯と購入戦略
ロングボードの価格は素材により大きく異なります。現実的な価格帯を理解することが重要です。
ソフトボード価格帯
ソフトボード価格別特徴
- エントリーモデル:4-4.5万円(基本性能、初心者向け)
- スタンダードモデル:4.5-5万円(高品質、中級者対応)
- プレミアムモデル:5万円以上(プロ仕様、最高性能)
ハードボード価格帯
ハードボード価格別特徴
- 格安ブランド:14-20万円(量産品、基本性能)
- 中級ブランド:20-30万円(職人製作、高品質)
- プレミアムブランド:30-50万円(ドナルドタカヤマ、クリステンソンなど)
初心者の賢い購入戦略
初心者がロングボードを購入する際の現実的なアプローチ:
段階的購入戦略
- 第1段階:ソフトボードで基礎習得(4-5万円投資)
- 第2段階:技術向上後、ハードボード検討(1-2年後)
- 第3段階:スタイル確立後、プレミアムブランド(数年後)
この戦略により、無駄な投資を避けながら着実にスキルアップできます。
失敗しないロングボード選びの5ステップ
ステップ1:環境と制約の確認
購入前に必ず以下を確認してください:
環境チェックリスト
- 車両確認:ロングボードを積載できる車両か
- 保管場所:3m以上のボードを保管できるスペースがあるか
- サーフエリア:主に行く海の波質(小波エリアかどうか)
- 体力評価:5-8kgのボードを安全に扱える体力があるか
ステップ2:目的の明確化
ロングボードを選ぶ目的を明確にしましょう: - **健康・運動目的**:オールラウンドタイプで安定性重視 - **技術習得目的**:将来性を考慮したパフォーマンスタイプ - **リラクゼーション目的**:クラシックタイプで優雅なスタイル
ステップ3:予算設定と素材選択
予算別推奨選択
- 5万円以下:ソフトボード一択、初心者に最適
- 15万円以上:ハードボード検討可、中級者以上
- 30万円以上:プレミアムブランド、上級者・コレクター
ステップ4:情報収集
信頼できる情報源
- 実店舗:専門スタッフのアドバイスと実物確認
- ユーザーレビュー:実際の使用感と長期評価
- サーファー仲間:同レベルでの使用体験
- メーカー情報:正確なスペックと保証内容
ステップ5:総合判断と購入決定
最終判断は以下の優先順位で: 1. **実用性**:保管・運搬・取り扱いの現実性 2. **安全性**:自分と他者への安全配慮 3. **目的適合性**:設定した目的への適合度 4. **経済性**:予算内でのコストパフォーマンス 5. **将来性**:技術向上後の継続使用可能性
おすすめロングボードモデル
実用性と性能のバランスを考慮した推奨モデルをご紹介します。
初心者向け:Beach Access m-soft 8'0"
m-soft 8'0" の特徴
- 価格:¥46,800(高コストパフォーマンス)
- 重量:約5.0kg(軽量で扱いやすい)
- 長さ:8'0"(初心者に最適なサイズ)
- 安全性:ソフト素材全体で怪我リスク最小化
- メンテナンス:ワックスフリーで手間なし
本格派向け:Beach Access Standard 9'0"
Standard 9'0" ノーズライダー
- 価格:¥48,800
- スタイル:クラシックロングボードライディング
- 特徴:安定性重視、ノーズライディング対応
- 適用者:中級者以上、クラシックスタイル志向
ロングボードライフを成功させるコツ
段階的スキル習得
ロングボードでの上達は、以下の段階で進めることが効果的です:
技術習得の段階
- 第1段階:パドリング・テイクオフの習得(3-6ヶ月)
- 第2段階:直進ライディング・基本姿勢(6-12ヶ月)
- 第3段階:ターン・ウォーキング(1-2年)
- 第4段階:ノーズライディング・高度技術(2年以上)
安全な楽しみ方
ロングボードは重量があるため、特に安全面への配慮が重要です:
安全対策のポイント
- 混雑時の注意:他のサーファーとの距離を十分に保つ
- 流された時の対処:無理に追わず、安全に回収
- 体力管理:疲労時は無理をせず休憩
- 気象条件:風が強い日は使用を控える
長期的な楽しみ方
ロングボードは一度購入すれば長期間楽しめます: - **小波専用ボード**:膝~腰サイズの波での専用使用 - **リラックスサーフィン**:競技性を求めない楽しみ方 - **ファミリーサーフィン**:家族・友人との共有使用 - **フィットネス**:健康維持のための運動として
まとめ:あなたに最適なロングボード選択
ロングボード選び 最終チェックリスト
- 環境適合性:車両・保管・サーフエリアとの適合確認
- サイズ選択:初心者は9'0"程度から開始
- 素材選択:初心者はソフトボード推奨
- 予算設定:ソフトボードで4-5万円が適正
- 安全性:重量・コントロール性への十分な配慮
- 長期視点:技術向上後の継続使用可能性
ロングボードは、適切に選択すれば長期間にわたって豊かなサーフィンライフを提供してくれます。重要なのは、理想よりも現実を重視し、あなたの環境と能力に合ったボードを選ぶことです。 特に初心者の方は、まずソフトボードから始めることで、安全かつ経済的にロングボードサーフィンの魅力を体験できるでしょう。技術の向上とともに、将来的にハードボードへのステップアップを検討することをおすすめします。
Beach Accessの環境保護への取り組み
Beach Accessは、美しい海を次世代に残すため、売上の1%を"1% for the Planet"を通じて環境保護団体に寄付しています。持続可能なサーフィン文化の発展と、海洋環境の保全に継続的に取り組んでいます。
記事を書いた人

Beach Access編集部
Beach Accessブログ編集部。国内外でソフトボードを企画販売。様々なサーフィンレベルが在籍するチームで、初心者から上級者まで幅広いサーファーに向けた情報を発信。
監修者

ヒガシーサー
サーフィン歴20年、日本最大級のオンラインサーフィンスクールのアンバサダー。SNS総フォロワーは65,000人以上。