ミッドレングスとロングボードは、幅が広く厚みもあり、長さもあるぶん浮力が高いボードです。パドリングと波の力でスピードを得やすく、パワーの弱い波でも楽しめます。

一方で、長いボードには長いボードなりの乗り方があります。違いが出るのは、パドリングの位置、テイクオフとターンの足の位置、スタンスの決め方です。

Beach Access のソフトボードのテストを担当するヒガシーサーが監修しています。

この記事のポイント

  • 長いボードは、テイクオフとターンで立つ位置が変わります
  • テイクオフでは、ボードの重心の上に自分の重心を重ねます
  • ターンでは、後ろ足をフィンに近い位置まで下げます
  • スタンスは肩幅くらい、膝と腰を軽く曲げた自然体が基本です
  • レギュラーかグーフィーかは、後ろから背中を押してもらうと確かめられます

長いボードでは立つ位置が状況で変わるのはなぜ?

長いボードでは、テイクオフのときとターンのときで、立つ位置を前後に移動させる必要があります。ボードが長いぶん、両足のスタンスを少しずらすだけでは重心の調整が足りないためです。

ショートボードもミッドレングスもロングボードも乗り分けていると、この違いがよく分かります。短いボードでは足の位置を少し動かせば済む場面でも、長いボードではボードの上を歩くように足を運ぶことになります。位置を変えずに乗り続けると、ボードを思うように動かせません。

パドリングで寝そべる位置

パドリングでは、ノーズが少し水面から浮く位置が目安です。前すぎるとノーズが刺さり、後ろすぎるとスピードが出にくくなります。

長いボードは、寝そべる位置の前後差がそのまま進みやすさに出ます。ボードが水面と平行に近い状態で進む位置を、何本か漕ぎながら探します。パドリングの姿勢そのものはソフトボードのパドリングのコツでくわしく紹介しています。

テイクオフのときは、どこに足を置けばいい?

テイクオフでは、ボードの重心の上に自分の重心が重なる位置に立ちます。重心が重なると、パドリングと波の力をそのままスピードに変えられ、ボードが安定します。

ボードの重心に自分の重心が重なりバランスが取れている様子

立ったあとにスピードを出そうとして前に体重をかけすぎると、ボードはかえって失速します。ノーズが水面に刺さると、パーリング(ノーズが突っ込んで前に転ぶこと)につながります。ノーズが少し水面から離れる状態を保てる位置が目安です。

立ち上がるまでの動作はテイクオフのやり方にまとめています。

ターンするときは、どこに足を移せばいい?

ターンするときは、後ろ足をフィンに近い位置まで下げます。テイクオフの位置のままでは、必要なボード操作がしにくいためです。

足は小刻みに、すばやく下げます。前足でボードを押さえてコントロールしながら動かすと、バランスを崩しにくくなります。

後ろ足をフィンに近い位置に乗せている様子

後ろ足を下げたら、前足を後ろ足に合わせて移動させます。ボードが波の上を安定して滑っている状態を保ちながら、自然なスタンスが取れる位置に前足を置きます。ターンの基本はボトムターンのコツも参考にしてください。

スタンス(足の置き方)と姿勢はどうすればいい?

基本のスタンスは、両足を肩幅くらいに開き、膝と腰を軽く曲げた自然体です。この姿勢が取れていると、足の位置を移動したりボードを傾けたりする動作がスムーズになります。

両足の向きの目安

ストリンガーは、ボード中央を通る芯材の線です。これに対して前足は45度くらい、後ろ足は90度くらいが一般的な目安です。ストリンガーが見えないボードでは、幅の中心線を基準にします。

ストリンガーに対する前足と後ろ足の向きの目安

角度はあくまで目安です。乗りながら、体が自然に動ける向きに少しずつ合わせていけば大丈夫です。

両足の幅はどのくらい開けばいい?

両足の幅は肩幅くらいが基準です。足首・膝・腰を自然な角度で曲げられる幅にすると、バランスのよい姿勢になります。

幅を広く取りすぎると重心は低くなりますが、ボードを動かしにくくなります。つま先が外を向いたまましゃがみ込む姿勢も、本人は安定していると感じがちです。ただ、この姿勢は足の移動やボードの操作を妨げます。リラックスした自然体を意識すると、波の状況に合わせて動ける余裕が生まれます。

レギュラーとグーフィーはどう決める?

左足が前になるのがレギュラースタンス、右足が前になるのがグーフィースタンスです。

決め方としてよく使われるのが、背中を押してもらう方法です。まっすぐ立った状態で、後ろから軽く背中を押してもらいます。とっさに前に出た足が左足ならレギュラー、右足ならグーフィーです。

実際に乗ってみて違和感があれば、逆のスタンスも試して、ボードを操作しやすいほうを選びます。

長いボードを思いどおりに動かすコツは?

長いボードは、曲がりたい方向のレール(ボードの側面のふち)を水に沈めると、その方向へ動きます。ただし傾けすぎると、自分がバランスを崩して落水します。

進みたい方向のレールが水に沈んでボードが進んでいる様子

レールを沈めるために必要なのが、ここまでのスタンス・姿勢・立ち位置です。この3つがそろって、はじめてボードを適切に傾けられます。

ボードを傾けるとき、どこを意識すればいい?

足だけでボードを傾けようとせず、体全体の動きの流れを意識します。傾けることに意識が集中すると、スタンスが広がってしゃがみ込み、無理にレールを沈める形になりがちです。

膝と腰を自然に曲げた姿勢(○)と、がに股でしゃがんだ姿勢(×)の比較図

体全体の動きがつながると、ボードが思ったように動く感覚をつかめるようになります。

体はどんな順番で動かせばいい?

目線を進みたい先に置き、腕・肩・胸の動きを腰の回転につなげ、腰の回転を下半身へ伝えます。この流れを支えるのが、両足の置き方と膝のクッションです。

ロングボードで波に乗るサーファー

後ろ足の膝が外を向いていると、腰が回りにくくなります。上半身の動きが腰で途切れ、膝や足首だけでボードを傾けようとするため、しゃがみ込んだ姿勢になりやすくなります。後ろ足の膝の向きを整えると、上半身の動きがボードまで伝わるようになります。

自分のフォームを確かめる方法

誰かにライディングを動画で撮ってもらうのがおすすめです。乗っている最中に自分の姿勢を客観的に知るのは難しいためです。

動画で見ると、足の位置や膝の向き、しゃがみ込みのクセに気づけます。緩いターンで満足しているうちに直しておくと、大きくボードを動かしたくなったときの壁を越えやすくなります。

まとめ

長いボードは、テイクオフとターンで立つ位置を前後に動かすのが、短いボードとのいちばんの違いです。

次に海に入るときは、ライディングを動画で撮ってもらいましょう。ターンで後ろ足がフィン寄りまで下がっているかを確かめるところから始めると、直す場所がはっきりします。

これから長いボードを選ぶ方は、ロングボードの選び方も参考にしてください。

執筆

Beach Access編集部

ビーチアクセス編集部

初心者から20年以上のキャリアを持つ上級者まで、5名のサーファーが在籍。実際のサーフィン経験と製品知識をもとに執筆しています。

本記事は、ビーチアクセス編集部が構成・一次情報の収集を行い、文章化にAIを活用しています。公開前に編集部が内容を確認しています。(最終確認:2026-10-16)

監修

ヒガシーサー

ヒガシーサー(@higashisacom)

サーフィン歴20年以上。Beach Access で販売する多くのソフトボードのテストを担当しています。Instagram で、趣味のサーフィンを楽しむ人に向けて上達のコツを発信しています。

Instagram:@higashisacom(instagram.com/higashisacom)

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