先に結論です。沖縄のハブクラゲは6〜9月に被害が多く、沖縄県は2026年も6月1日〜9月30日に「ハブクラゲ発生注意報」を出していました。カツオノエボシは台風が通ったあとや海が荒れた翌日に岸へ寄りやすい生き物です。
刺されないための基本は、肌を出さないことと、クラゲ侵入防止ネットの内側で泳ぐことです。刺されたときの処置はクラゲの種類で変わり、酢が効くのはハブクラゲだけです。この記事では、時期・場所・対策・応急処置を、公的機関の資料をもとに1問ずつ整理します。

この記事は、サーフィン歴20年以上で、沖縄で海と子育てを楽しむ40代の編集部メンバーの体験も交えて書いています。編集部メンバーはハブクラゲに1回、サーフィン中にカツオノエボシに2回刺されたことがあります。
クラゲが出る時期はいつから?
クラゲが増える時期は、種類と地域で違います。公的な期間がはっきり出ているのは沖縄のハブクラゲで、沖縄県は「例年被害が多発する6月から9月」に注意報を出しています(沖縄県公式サイト・2026-10-08確認)。
2026年の注意報期間は6月1日〜9月30日でした。注意報の期間が終わっても、肌を出さない装備を続けておくと安心です。
時期の目安(出典つき)
- ハブクラゲ(沖縄):6〜9月に被害が多い。2026年の注意報は6月1日〜9月30日(沖縄県)
- カツオノエボシ:台風の通過後や海が荒れた翌日に沿岸へ近づき、砂浜に打ち上がることがある(葉山町「海の危険な生物」)
- アカクラゲ:海が荒れた翌日などに沿岸へ寄せられ、砂浜に打ち上がることがある(同上)
台風のあとにクラゲが増えるのはなぜ?
台風のあとに増えるのは、沖にいるクラゲが風や波で岸へ運ばれるからです。カツオノエボシは普段は外洋にいて、風向きによって沿岸に漂着すると沖縄県衛生環境研究所が説明しています(衛環研ニュース第50号・2025年7月)。
台風スウェルを狙うサーファーほど、カツオノエボシに出会いやすいタイミングで海に入ることになります。編集部メンバーが2回刺されたのも、どちらも台風の波の日でした。
沖縄ではどれくらい刺されている?
沖縄県によると、2025年の海洋危険生物による刺咬症被害は199件で、そのうち81件(約40.7%)がハブクラゲでした(沖縄県公式サイト・2026-10-08確認)。カツオノエボシも県内で毎年被害が出ていて、多い年は40件の報告があったとされています(衛環研ニュース第50号)。
クラゲはどんな場所に多い?
クラゲは泳ぐ力が弱く、潮や風で流されてきます。そのため、風が岸に向かって吹いた日や荒れた翌日の砂浜、波打ち際は特に注意が必要です。
浜に打ち上がったクラゲにも触らないでください。アカクラゲやカツオノエボシは、死んだ個体やちぎれた触手でも毒性が残っていると葉山町の資料にあります。子どもが砂遊びをする波打ち際も、刺される場所になり得ます。
海に入る前に何を見ればいい?
入る前は、浜の打ち上げと、その日の風向きを見ます。波打ち際に青い浮き袋のようなもの(カツオノエボシ)が打ち上がっていたら、入る場所や日を見直すと安心です。
海水浴場のクラゲ情報や、ライフセーバーの掲示も確認しましょう。打ち上げが多い日は、入る場所を変えるか、その日は見送る判断も選択肢に入れてください。
注意したいクラゲの種類は?
日本の海で特に注意したいのは、ハブクラゲ・カツオノエボシ・アカクラゲ・アンドンクラゲです。見分けがつかないときは、種類を決めつけずに処置することが大切です。

| 種類 | 大きさの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ハブクラゲ | 参照した公的資料に記載なし | 猛毒を持つ(沖縄県) |
| カツオノエボシ | 浮き5〜10cm | 青い浮き袋と長い触手。触手は数十mになることも(沖縄県衛生環境研究所) |
| アカクラゲ | 傘10〜15cm | 刺されると強い痛みと線状のミミズ腫れ(葉山町) |
| アンドンクラゲ | 傘2〜3cm | 電気が走ったような強い痛み(葉山町) |
大きさは葉山町「海の危険な生物」、沖縄県衛生環境研究所「衛環研ニュース第50号」の記載(2026-10-08確認)。
クラゲに刺されない方法は?
刺されないための対策は、肌の露出を減らすことと、ネットの内側で泳ぐことの2つが基本です。沖縄県衛生環境研究所も、侵入防止ネットの内側で泳ぐことと、ラッシュガードやスパッツで肌を覆うことを勧めています。
- ラッシュガード・スパッツ・ウェットスーツで肌を覆う
- 海水浴はクラゲ侵入防止ネットの内側で泳ぐ
- 浜の打ち上げと風向きを入る前に確認する
- 沖縄の海では食酢を持参する(ハブクラゲ用。うるま市)
サーファーはどこまで肌を覆えばいい?
サーファーは、腕と脚まで覆える装備がいちばん安心です。サーフィンはネットの外で入るので、海水浴より装備に頼る部分が大きくなります。
編集部メンバーは以前、台風の日に上半身裸とサーフトランクスで入り、カツオノエボシに刺されました。いまは夏でも長袖のラッシュガードかウェットスーツを着ています。水温に合わせた選び方は季節別のウェットスーツの選び方にまとめています。
クラゲ避けクリームは効く?
クラゲ避けの日焼け止めやクリームは、肌を覆う装備の代わりにはなりません。編集部の考えとして、補助的なものと捉えています。
クラゲは泳ぐ力が弱く、潮に流されてぶつかってきます。避けようとしても避けられない動き方なので、まず肌を覆うことを優先してください。(効果の程度を示す公的なデータは、今回確認できていません)

クラゲに刺されたらどうする?
刺されたら、まず海から上がり、刺された場所をこすらないことが共通の基本です。そのあとの処置は種類で違うため、下の見出しで種類別に確認してください。
すぐ119番・救急へ
呼吸がおかしい、意識がぼんやりする・失うといった様子が少しでもあれば、すぐに受診が必要です(MSDマニュアル家庭版)。迷ったら119番に連絡してください。意識を失った場合は、ただちに心肺蘇生を始めるよう沖縄県衛生環境研究所が示しています。
ここで紹介する処置は、公的機関・医療情報の記載をそのまままとめたものです。応急処置のあとは、症状が軽く見えても医療機関を受診すると安心です。
ハブクラゲに刺されたときの応急処置は?
ハブクラゲは、こすらずに食酢をたっぷりかけてから触手を取り除きます。うるま市消防本部の案内では、次の順番です。
- すぐに海から上がり、近くの人に助けを求める
- 刺された部分はこすらず、食酢をたっぷりかけて触手をそっと取り除く
- 氷や冷水で冷やす
- 応急処置のあと、医療機関を受診する
同じ案内には、酢はハブクラゲ以外には使わないようにとの注意があります(うるま市広報・2026年8月号掲載)。

カツオノエボシに刺されたときの応急処置は?
カツオノエボシには酢を使わず、海水で洗います。沖縄県衛生環境研究所は、ハブクラゲ用の酢をカツオノエボシとカツオノカンムリには使わないよう明記しています。
葉山町の資料では、残った触手は刺激を与えないようにピンセットなどでそっと取り除くとしています。素手で触手をつかまないでください。重いときや症状が良くならないときは、医療機関で手当てを受けましょう。繰り返し刺されるとアナフィラキシーを起こす可能性もあると、沖縄県衛生環境研究所は注意を呼びかけています。

アカクラゲ・アンドンクラゲに刺されたときは?
アカクラゲとアンドンクラゲは、触手をこすらずピンセットなどで取り除き、海水で洗うと葉山町の資料にあります。痛みが続くときや、腫れが広い範囲に及ぶときは医療機関で手当てを受けてください。

真水で洗ってはいけないのはなぜ?
真水で洗うと、残った触手の刺胞(毒針の入ったカプセル)から毒針が出て、被害が広がるおそれがあるためです。葉山町の資料が、アンドンクラゲについてこの理由を説明しています。シャワーで流したくなりますが、触手が残っているうちは海水で洗いましょう。
種類がわからないときは?
種類がわからないときに酢を使うかどうかは、自己判断せずに医療機関や救急に相談してください。MSDマニュアル家庭版でも、酢が勧められる種類と、使ってはいけない種類(カツオノエボシ)が分かれています。
海水浴場ではライフセーバーや監視員に声をかけると、その海でよく出る種類を教えてもらえることがあります。
実際に刺されるとどうなる?(編集部メンバーの体験)
編集部メンバーが子どものころハブクラゲに刺されたときは、電気が走るような強い痛みがあり、触手が触れた場所が赤くミミズ腫れになりました。膝くらいの浅い場所で、刺される前にはまったく見えませんでした。
カツオノエボシは2回とも台風の日のサーフィン中でした。ピークは岸から300mほど離れていて、刺されたあと岸に戻るまでが長く感じました。受診した病院の医師からは、ラッシュガードやウェットスーツを着るように言われています。この2つの経験があるので、いまは夏でも肌を覆ってから海に入っています。
ハワイ・オアフ島のカイルアビーチでは、家族が砂浜で遊んでいるときにカツオノエボシに刺されました。海に入っていなくても、打ち上げられた個体で刺されることがあります。

クラゲの時期と対策のまとめ
- 沖縄のハブクラゲは6〜9月に被害が多い(2026年の注意報は6月1日〜9月30日)
- カツオノエボシは台風の通過後や荒れた翌日、アカクラゲは荒れた翌日に岸へ寄りやすい
- 対策の基本は、肌を覆う装備とネットの内側で泳ぐこと
- 刺されたら海から上がり、こすらない
- 酢はハブクラゲだけ。カツオノエボシには使わず海水で洗う
- 真水で洗わない。呼吸や意識に異常があればすぐ119番
対策を知っていれば、夏から秋の海も安心して楽しめます。次の海の日は、ラッシュガードを1枚持っていくところから始めてみてください。子ども連れの海遊びでの注意点は子ども連れのビーチ安全ガイドも参考になります。
よくある質問
Q: 海のクラゲはいつから出ますか?
A: 種類と地域で違います。沖縄のハブクラゲは6〜9月に被害が多く、沖縄県は2026年に6月1日〜9月30日の注意報を出しました。
Q: 台風のあとにクラゲが増えるのはなぜですか?
A: 沖にいるカツオノエボシなどが、風や波で岸へ運ばれるためです。台風の通過後や荒れた翌日は、砂浜への打ち上げにも注意してください。
Q: クラゲに刺されない方法はありますか?
A: ラッシュガードやウェットスーツで肌を覆い、海水浴ではクラゲ侵入防止ネットの内側で泳ぐことが基本です。
Q: クラゲに刺されたら酢をかければいいですか?
A: 酢を使うのはハブクラゲのときです。カツオノエボシには使わず海水で洗うよう、沖縄県衛生環境研究所が示しています。
Q: 刺されたあと真水で洗ってもいいですか?
A: 触手が残っているときは真水で洗わず、海水で洗ってください。真水で刺胞から毒針が出て、被害が広がるおそれがあります。
Q: 浜に打ち上がったクラゲは触っても大丈夫ですか?
A: 触らないでください。死んだ個体やちぎれた触手でも、毒性が残っていることがあります。
Q: どんな症状なら救急車を呼びますか?
A: 呼吸がおかしい、意識がぼんやりする・失うといった様子があれば、すぐに119番してください。
Q: クラゲ避けクリームだけで大丈夫ですか?
A: クリームは装備の代わりにはなりません。クラゲは潮に流されてぶつかってくるので、肌を覆うことを優先してください。
参考資料(2026-10-08確認)
- 沖縄県「ハブクラゲ等海洋危険生物」(注意報期間・被害件数)
- 沖縄県衛生環境研究所「衛環研ニュース第50号 カツオノエボシとカツオノカンムリ」(2025年7月)
- うるま市消防本部「ハブクラゲ発生注意報発令中」(うるま市広報2026年8月号)
- 葉山町「海の危険な生物」
- MSDマニュアル家庭版「クラゲによる刺し傷」(最終更新2025年1月)
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執筆
ビーチアクセス編集部
初心者から20年以上のキャリアを持つ上級者まで、5名のサーファーが在籍。実際のサーフィン経験と製品知識をもとに執筆しています。
本記事は、ビーチアクセス編集部が構成・一次情報の収集を行い、文章化にAIを活用しています。公開前に編集部が内容を確認しています。(最終確認:2026-10-08)
