チンクイ(ゾエア)に刺されたくない人必見!絶対に気をつけるべきポイントまとめ
サーフィンを楽しんでる我々にとって、チンクイ(ゾエア)に刺される問題は大きな悩みですよね。
サーフィンに集中したくても、チンクイに刺されたり、噛まれたりすると、モチベーションも集中力も下がって、せっかくの楽しいサーフィンも台無しになります。
何より怖いのが、海から上がった後に赤黒く腫れたり、痒みがひどくなること。
チンクイに刺されると2週間は痛々しい跡が残ってしまうこともあります。
そこで本記事はチンクイに刺されたくないサーファーに向けて、予防法や対処法をまとめました。
1.チンクイ(ゾエア)とは?
チンクイ(ゾエアと呼ばれている)とは、カニやエビの幼生の一つで、特に海水浴やサーフィンなどの海でのアクティビティ中に遭遇することがあります。
チンクイ(ゾエア)はカニやエビの成長過程の中で、プランクトンのように海中を漂う段階で、透明で小さな体を持っています。
潮の流れに漂っているので、湾になっているビーチや波打ち際、サーフィンの波が崩れるインサイドなどにいることが多いです。
チンクイはクラゲと勘違いされて語られることが多いですが、実はプランクトンの一種なんです。
チンクイ(ゾエア)の生態
チンクイ(ゾエア)は、カニやエビの幼生の一つで、主に夏から秋にかけて海水浴場などで見られることが多いです。
彼らは、透明で小さなプランクトンの一種で、海中を漂っています。チンクイは、短い期間(約2週間程度)で成長し、その後、さらなる成長過程を経て成体のカニやエビになります。
チンクイの生態は、潮が満ちる時や満潮時に浜辺近くの浅い水域に集まることが特徴です。
これは、海中の栄養分が豊富に存在する場所や、他のプランクトンや小型の生物が多く生息している場所に集まるためです。
また、成長するために摂取する餌も豊富に存在するため、チンクイはこれらのエリアで繁殖することが多いのです。
ただし、チンクイ自体は無害であり、積極的に人間に刺したりすることはありません。
ただ、泳いでいる人やサーフィンをしている人が、偶然チンクイに触れることで、チンクイの棘が皮膚に刺さることがあります。
その結果、痛みやかゆみなどの症状が現れることがありますが、適切な対処法を用いることで、問題なく回復できます。
なぜチンクイに刺されると痒くなるのか?
チンクイに刺されると、皮膚にかゆみや痛みが生じることがあります。
これは、チンクイが持つ刺毛が皮膚に刺さることで引き起こされる症状です。しかし、基本的にはチンクイ自体が意図して人間を刺すわけではありません。
彼らは海中を漂っているだけで、人間と偶然触れ合った結果、刺さることがあるのです。
チンクイに刺されると痒くなるのは、チンクイのとげが肌に刺さると、体がそれを治そうとしているからです。
肌に刺さると、体はケガを治すために「ヒスタミン」というものを出します。
このヒスタミンが、神経を刺激して痒く感じることになります。
痒さはしばらくすると治まるけれど、ちゃんとした対処法をすることで、痒みが楽になりますよ。
サーファーが知っておきたいチンクイ(ゾエア)の対策
チンクイは特定の時期や場所で多く出現することがあります。また、海でのアクティビティ中に適切な対策を行うことも重要です。
例えば、ウェットスーツやラッシュガードを着用することで、皮膚とチンクイの接触を減らすことができます。
チンクイに刺された場合の対処法も知っておくこともサーファーとして重要な知識です。
刺された箇所を冷やすことで痛みやかゆみを和らげることができますし、かゆみ止めの薬や消毒薬などを使用することで、症状の悪化を防ぐことができます。
ただし、症状が重い場合や改善しない場合は、医師の診断を受けることが必要です。
2.チンクイが多い時期と場所
この章では、チンクイが出没する時期や場所について詳しく説明しています。
チンクイに刺されるリスクを避けるためには、その生息環境や活動時期を知ることが重要です。
この章を読むことで、チンクイが多い時期や場所の特徴を理解し、サーフィンや海水浴を計画する際に役立てることができます。
また、具体的な例を通じて、チンクイが出現しやすい状況を把握できます。
これらの情報を活用して、チンクイに刺されるリスクを減らし、安全に海を楽しみましょう。
チンクイが多い時期は夏から秋
チンクイが出没する時期は、主に夏から秋にかけてで、その理由は水温が上がり、カニやエビの繁殖が活発になるためです。
また、海水の栄養分も豊富になり、プランクトンが増えることでチンクイの餌が豊富になることも影響しています。
チンクイが多い場所
場所の特徴として、潮が満ちる時や満潮時にはチンクイが海岸に流れ込むため、浜辺近くの浅い水域で出会う可能性が高まります。
これは、チンクイが潮の流れに乗って移動するため、潮の動きに左右されるからです。
サーフィンの場合
サーフィンのスポットでチンクイに刺されることが多い場所は、以下の通りです。
- 波が割れるピークポジション
- 波が割れるインサイドポジション
- ショアブレイク
- 湾になっているサーフポイント
これらの場所は潮の流れ、波の動きによって1箇所に水が集まりやすく、チンクイのようなプランクトンでは流れから抜け出すことができないので、チンクイが多く集まります。
なのでサーフィン中は、チンクイが集まりやすい条件が整っていることが多いです。
チンクイが多いタイミング
チンクイは海の流れに身を任せているため、満潮時や潮の満ち引きが大きい時間帯に、同じ場所に溜りやすくなります。
特にサーフィンは満潮の上げ時間に波がよくなることが多く、そのタイミングは潮流と一緒にチンクイが移動してきます。そのため満潮時の波が割れる場所、波打ち際などはチンクイが増える傾向があります。
また、満潮時や潮の満ち引きが多い時間帯は、海水中の栄養分が豊富になります。これにより、チンクイの主な餌であるプランクトンが増加し、結果的にチンクイの個体数が増える可能性があります。
サーフィンや海水浴で注意すべきポイント
サーフィンや海水浴でチンクイに注意すべきポイントは、チンクイが増える時間帯やサーフスポットを避けることが大事です。
ただ、1番効果的な対策はウェットスーツやラッシュガードを着用することで、皮膚とチンクイの接触を防ぐことができます。
3.チンクイに刺されるヒトの特徴
チンクイに刺されやすいヒトの特徴は、以下のようになります。
- 肌が露出している
- 同じ場所に留まっている(波待ち)
- 波打ち際で遊んでいる
上記の条件下でサーフィンや海水浴をしているとチンクイに刺されやすくなります。特にサーフパンツは大事な場所にチンクイが留まりやすくなるので注意してください。
4.チンクイに刺された時の症状
チンクイに刺されて痒みや赤みが出ることを通称「プランクトン皮膚炎」と言います。
主な症状は以下の通りです。
- かゆみ
- 痛み
- 赤みと腫れ
- 発疹(まれに)
これらの症状はチンクイに刺されると皮膚が反応して起こります。
ただし、症状は個人差があるため、刺されたヒトによって感じ方や症状の重さが異なることがあります。
もしチンクイに刺されたと思われる症状が現れたら、適切な対処法を行いましょう。
症状が重い場合や改善しない場合は、医師の診察を受けることが大切です。
5.チンクイに刺されたあとの対処法
チンクイに刺された場合の対処法は以下の通りです。
- 患部を擦るのは絶対にNG
- 場所を移動して海水で着用着を洗う
- 流水で刺された箇所を洗い流す
- 必要であれば薬局に行きステロイドの塗り薬を買って塗る
とにかく最も大事なポイントが、痒いからといって掻かないことです。大抵の場合、1週間〜2週間で赤みや腫れは引いていきます。
6.チンクイの予防法と注意点
チンクイ被害の予防方法は以下の通りです。
- ウェットスーツやラッシュガード、スパッツを着用する
- チンクイが多い時間帯と場所を避ける
- 波打ち際や潮溜りを避ける
上記3つのポイントを守れば、チンクイ被害を最小限に抑えることができます。しかし、完全に避けることは難しいため、もし刺されてしまった場合の対処法も知っておくことが重要です。
7.サーフィン中のチンクイ対策まとめ
チンクイの正体はゾエアと呼ばれるカニやエビの幼虫で、プランクトンの一種でした。
実際にはチンクイが敵意を持って刺しているわけではなく、海に漂っているゾエアに触れることで、人間の皮膚がアレルギー反応を起こしていることが痒みや痛みの原因でした。
チンクイの被害を抑えるためにはウェットスーツやラッシュガードの着用が最も有効な手段ということが分かりました。
他にも夏〜秋にかけて増殖するので、その時期の満潮時間を避けたり、岸の波打ち際など、チンクイが漂っていそうな場所を避けることも有効です。
サーフィン中にチンクイに刺されると集中力も下がるし、楽しめなくなるので、なるべくウェットスーツやラッシュガード、スパッツを着用するなど、対策を実践していきましょう。
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・初心者がサーフィンを安全に楽しむために知っておくべきことhttps://beachaccesssurf.com/blogs/blog/surfing-rules