1. はじめに

サーフィンを始めたばかりの初心者にとって、ウェットスーツ選びは難しい課題ですよね。サイズや素材、価格など、考慮すべき点が多くて迷ってしまいます。でも大丈夫。本記事は、サーフィン初心者が失敗しないウェットスーツの選び方を完全ガイドとしてまとめました。

おすすめのブランドや商品を紹介し、選ぶ際の重要ポイントやサイズの選び方、着方のコツまで詳しく解説します。この記事を読めば、自分に合った最適なウェットスーツが必ず見つかるはずです。サーフィンをもっと快適に楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。

2. サーフィン初心者がウェットスーツを選ぶ際の重要ポイント

ウェットスーツ

サーフィン初心者がウェットスーツを選ぶ際は、素材やタイプ、サイズ、価格など、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

2.1. ウェットスーツの素材

ウェットスーツの素材は、主にネオプレンという合成ゴムが使用されています。ネオプレンには、以下のような種類があります。

  • スキン素材:表面が滑らかで伸縮性が高い。動きやすいが、保温性はやや劣る。
  • ジャージ素材:表面に生地が貼られており、保温性と耐久性に優れる。伸縮性はやや劣る。
  • 起毛素材:内側に起毛加工が施され、高い保温性を持つ。秋冬用のウェットスーツに多く使用される。

初心者の場合は、伸縮性と動きやすさを重視したスキン素材か、保温性と耐久性を兼ね備えたジャージ素材がおすすめです。

2.2. ウェットスーツのタイプ

ウェットスーツには、様々なタイプがあります。代表的なものは以下の通りです。

  • フルスーツ:長袖・長ズボンタイプ。体全体をカバーし、高い保温性を持つ。
  • シーガル:半袖・長ズボンタイプ。腕の動きやすさと保温性のバランスが良い。
  • スプリング:半袖・半ズボンタイプ。夏用や熱帯地域用に適している。
  • タッパー:上半身のみをカバーするタイプ。下半身は別途防寒具を着用する。

初心者は、まずはフルスーツかシーガルから始めるのがおすすめです。サーフィンをする地域や季節に合わせて選びましょう。

2.3. ウェットスーツのサイズ選び

ウェットスーツは、体にフィットすることで保温性を高めます。そのため、サイズ選びは非常に重要です。各メーカーのサイズチャートを参考に、自分の身長、体重、胸囲、ウエストなどを測定し、適切なサイズを選びましょう。

また、実際に試着することが理想的です。ウェットスーツを着用し、腕を上げたり、しゃがんだりしてみて、動きやすさをチェックしましょう。きつすぎたり、ゆるすぎたりするサイズは避けるべきです。

2.4. ウェットスーツの価格

ウェットスーツの価格は、ブランドや素材、タイプによって大きく異なります。初心者向けのエントリーモデルは、1万円〜3万円程度が相場です。

高価なモデルは、素材や縫製にこだわりがあり、耐久性や保温性に優れていますが、初心者には必ずしも必要ありません。まずは自分の予算に合ったものを選び、徐々にステップアップしていくのが賢明でしょう。

次のセクションでは、サーフィン初心者におすすめのウェットスーツブランドと商品を紹介します。

3. サーフィン初心者におすすめのウェットスーツブランド

サーフィンの3大ブランドとも言われる「Ripcurl」「Quiksilver/ROXY」「BILLABONG」のウェットスーツは全世界で最も売られているウェットスーツです。

FELLOWは日本のブランドで、オンラインで購入できるコスパの良いウェットスーツブランドです。

Patagonia は環境保護にも力を入れているサステナブル企業であり、リサイクル素材を活用した高品質なウェットスーツが世界中のサーファーに支持されています。

このようなブランドから選べば失敗はありません。

3.1. RIPCURL リップカール

RIPCURL は、1969年にオーストラリアで設立されたサーフブランドです。高品質のウェットスーツを製造しており、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

初心者におすすめのモデルは、「Dawn Patrol」シリーズです。リーズナブルな価格帯ながら、高い保温性と動きやすさを兼ね備えています。

3.2. Quiksilver/ROXY クイックシルバー/ロキシー

Quiksilver は、1969年に設立されたオーストラリアのサーフブランドです。ROXYは、Quiksilverのレディースライン。両ブランドともに、高品質なウェットスーツを提供しています。

初心者におすすめのモデルは、「Syncro」シリーズです。ストレッチ性に優れた素材を使用しており、動きやすさが特徴です。

3.3. BILLABONG ビラボン

BILLABONG は、1973年に設立されたオーストラリアのサーフブランドです。革新的な技術を用いたウェットスーツを製造しており、多くのプロサーファーも愛用しています。

初心者におすすめのモデルは、「Absolute」シリーズです。安価ながら、保温性と耐久性に優れています。

3.4. FELLOW

FELLOW は、日本のサーフブランドです。オンラインでの直販を中心に、高品質なウェットスーツをリーズナブルな価格で提供しています。

3.5. Patagonia パタゴニア

Patagonia は、アメリカのアウトドアブランドです。環境に配慮した素材を使用し、高品質で長持ちするウェットスーツを製造しています。

初心者におすすめのモデルは、「R1」シリーズです。リサイクルポリエステルを使用した環境に優しいウェットスーツで、保温性と伸縮性に優れています。

以上が、サーフィン初心者におすすめのウェットスーツブランドです。次のセクションでは、ウェットスーツの種類と特徴について詳しく解説します。

4. ウェットスーツの種類と特徴

ウェットスーツには、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分のニーズに合ったタイプを選ぶことが重要です。ここでは、主要なウェットスーツの種類と特徴を解説します。

4.1. フルスーツ

フルスーツは、長袖・長ズボンタイプのウェットスーツです。体全体をカバーし、最も高い保温性を持っています。冬や水温の低い地域でのサーフィンに適しています。

ただし、体の動きを制限する可能性があるため、動きやすさを重視する方には向きません。

4.2. シーガル

シーガルは、半袖・長ズボンタイプのウェットスーツです。腕の動きやすさと保温性のバランスが良く、幅広い条件で使用できます。

フルスーツほどの保温性はありませんが、多くのサーファーに愛用されている人気のタイプです。

4.3. タッパー

タッパーは、上半身のみをカバーするタイプのウェットスーツです。下半身は別途サーフパンツやサーフレギンスを着用する必要があります。

肩や腕の動きを妨げないため、パドリングがしやすいのが特徴です。ただし、下半身の保温性は低いため、暖かい地域や夏のサーフィンに適しています。

4.4. ロングスプリング

ロングスプリングは、半袖・半ズボンタイプのウェットスーツです。膝上までの丈があり、肩と腕の動きやすさを維持しつつ、下半身の保温性も確保できます。

春や秋、水温が高めの地域でのサーフィンに適しています。

4.5. ロングジョン

ロングジョンは、ノースリーブ・長ズボンタイプのウェットスーツです。上半身の動きやすさと、下半身の保温性を兼ね備えています。

タッパーとの組み合わせで使用することが多く、様々な条件に対応できる便利なタイプです。

以上が、主要なウェットスーツの種類と特徴です。自分のサーフィンスタイルや、サーフィンをする地域の気候に合わせて、適切なタイプを選ぶようにしましょう。

次のセクションでは、ウェットスーツのサイズの選び方と着方のコツについて解説します。

5. ウェットスーツのサイズの選び方と着方のコツ

ウェットスーツ

ウェットスーツは、体にフィットすることで保温性を発揮します。したがって、サイズ選びと正しい着方は非常に重要です。ここでは、サイズの選び方と着方のコツ、既製サイズとオーダーの違いについて解説します。

5.1. サイズの選び方

ウェットスーツのサイズは、各メーカーのサイズチャートに基づいて選びます。自分の身長、体重、胸囲、ウエストなどを測定し、チャートと照らし合わせて適切なサイズを選びましょう。

ただし、サイズチャートはあくまで目安です。ブランドや モデルによってサイズ感が異なる場合があるため、実際に試着することが望ましいです。ウェットスーツを着用し、腕を上げたり、しゃがんだりして、動きやすさをチェックしましょう。

サイズが合っているウェットスーツは、体にぴったりフィットし、水の侵入を最小限に抑えます。ただし、きつすぎると動きを制限し、不快感を与えます。逆にゆるすぎると、水が入り込み、保温性が低下します。適度なフィット感を見つけることが重要です。

5.2. 着方のコツ

ウェットスーツの着方は、少しコツが必要です。以下の手順を参考にしてください。

  1. 爪を短く切り、アクセサリーを外す。
  2. ウェットスーツの裏返しを直し、足から順番に着ていく。
  3. 腕を通す際は、ウェットスーツの素材を引っ張らないように注意する。
  4. 首の部分はゆっくりと優しく通す。
  5. ファスナーを閉める際は、ウェットスーツの素材を挟まないように気をつける。
  6. ウェットスーツを着たら、腕や脚を動かして、フィット感を確認する。

ウェットスーツを脱ぐ際は、着る時の逆の順番で行います。ただし、ファスナーを開ける際は、背中の素材を一緒に引っ張らないように注意しましょう。

5.3. 既製サイズとオーダーの違い

ウェットスーツには、既製サイズとオーダーメイドの2種類があります。既製サイズは、メーカーが定めた標準的なサイズで作られたウェットスーツです。一方、オーダーメイドは、個人の体型に合わせて一から作られるウェットスーツです。

オーダーメイドのウェットスーツは、ぴったりとしたフィット感が得られますが、価格が高くなる傾向があります。また、納期にも時間がかかります。

5.4. 初心者で体型が合うなら既製サイズがおすすめ

初心者の方で、標準的な体型の方は、まずは既製サイズのウェットスーツから始めるのがおすすめです。多くのブランドが、初心者向けのリーズナブルな価格帯のウェットスーツを用意しています。

既製サイズでも、適切なサイズ選びと着方を心がければ、十分な保温性と動きやすさを得ることができます。慣れてきて、より高いパフォーマンスを求めるようになった段階で、オーダーメイドを検討しましょう。

次のセクションでは、予算別のおすすめウェットスーツを紹介します。

6. 予算別のおすすめウェットスーツ

ウェットスーツ

6.1. 1万円以下

Amazon.com などで購入できる1万円以下のウェットスーツはサーフィン用には適していません。すぐに破れてしまったり、運動性能が低いためオススメはしません。

6.2. 1万円〜3万円

日本では FELLOW という国内ウェットスーツブランドが人気です。日本人体型にも合わせて作られているため、コストパフォーマンスを重視するサーファーにオススメです。

6.3. 3万円〜5万円

Ripcurl、Quiksilver/ROXY、BILLABONGの既製サイズのウェットスーツがこの価格帯で購入できます。初心者さんが春〜秋にかけて練習するのに最適なジャージ素材のフルスーツなどが狙い目です。

6.4. 5万円以上

セミドライのウェットスーツや、高品質なオーダーウェットスーツなどが5万円以上で購入できます。冬でもサーフィンを楽しみたいサーファーにオススメです。

7. ウェットスーツの基本的なお手入れ方法

ウェットスーツを長持ちさせるには、適切なお手入れが不可欠です。ここでは、使用後のお手入れ、保管方法、修理について解説します。

7.1. 使用後のお手入れ

サーフィン後は、できるだけ早くウェットスーツを真水で洗いましょう。海水や砂をそのままにしておくと、ウェットスーツの素材が傷んでしまいます。以下の手順でお手入れを行ってください。

  1. ウェットスーツを裏返しにする。
  2. 真水で十分にすすぎ、海水や砂を洗い流す。
  3. ウェットスーツ専用の洗剤を使って、手洗いまたは洗濯機の弱水流で洗う。
  4. 真水で洗剤を十分にすすぎ流す。
  5. タオルで水を切り、陰干しする。

直射日光に長時間当てると、ウェットスーツの素材が劣化するので注意が必要です。また、ドライヤーやアイロンの使用は避けましょう。

7.2. 保管方法

ウェットスーツを保管する際は、以下の点に気をつけましょう。

  • 完全に乾燥させてから保管する。
  • 直射日光や高温多湿を避け、通気性の良い場所で保管する。
  • ハンガーに吊るす際は、厚めのハンガーを使い、ウェットスーツに負担がかからないようにする。
  • 折りたたんで保管する場合は、ジッパーを閉め、裏返しにして折りたたむ。

長期間使用しない場合は、ウェットスーツ専用の保管バッグに入れると、ホコリやカビから守ることができます。

7.3. 修理について

ウェットスーツは、使用していると擦れや切れ、ほつれなどが発生することがあります。小さな傷は、ウェットスーツ専用の修理キットで自分で修理することも可能です。

ただし、大きな傷や複雑な修理が必要な場合は、専門の修理業者に依頼するのが賢明です。メーカーによっては、修理サービスを提供しているところもあります。

また、ウェットスーツのジッパーは、壊れやすい部分の一つです。ジッパーの開閉がスムーズでない場合は、ワックスを塗るなどのメンテナンスを行いましょう。それでも改善されない場合は、修理または交換が必要です。

ウェットスーツは、適切なお手入れと修理により、長く使うことができます。大切なウェットスーツを守るために、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

次のセクションでは、サーフィン初心者がウェットスーツ選びで失敗しないためのQ&Aを紹介します。

8. サーフィン初心者がウェットスーツ選びで失敗しないためのQ&A

ウェットスーツ選び方

サーフィン初心者がウェットスーツ選びで失敗しないために、よくある質問とその答えをQ&A形式で紹介します。サイズ選び、素材、お手入れに関する疑問を解消しましょう。

8.1. サイズ選びに関するQ&A

Q: ウェットスーツのサイズが合っているかどうかは、どのように判断すればいいですか?
A: ウェットスーツを着用した状態で、腕を上げたり、しゃがんだりしてみてください。動きに制限がなく、ウェットスーツの生地が身体にフィットしていれば、サイズは合っています。きつすぎたり、ゆるすぎたりする場合は、サイズ調整が必要です。

Q: 男性用と女性用のウェットスーツの違いは何ですか?
A: 男性用と女性用では、体型の違いに合わせてウェットスーツの形状が異なります。女性用は、ヒップや胸部にゆとりを持たせ、ウエスト部分をシェイプしています。自分の体型に合ったウェットスーツを選ぶことが大切です。

8.2. 素材に関するQ&A

Q: ウェットスーツの生地の厚さは、どのように選べばいいですか?
A: ウェットスーツの生地の厚さは、ミリ単位で表示されます。厚さが増すほど保温性が高くなりますが、動きにくくなる傾向があります。サーフィンをする季節や地域の水温に合わせて、適切な厚さを選びましょう。春夏用は3mm前後、秋冬用は5mm以上が目安です。

Q: ジャージ素材とスムース素材の違いは何ですか?
A: ジャージ素材は、表面に細かい繊維が起毛しているのが特徴です。保温性と耐久性に優れています。一方、スムース素材は表面が滑らかで、柔軟性と運動性に優れています。用途や好みに合わせて選びましょう。

8.3. お手入れに関するQ&A

Q: ウェットスーツを洗濯機で洗ってもいいですか?
A: ウェットスーツは、手洗いが基本ですが、洗濯機の弱水流で洗うこともできます。その際は、ウェットスーツ専用の洗剤を使用し、他の衣類と一緒に洗わないようにしてください。洗濯機での脱水は避け、ゆっくりと水を切るようにしましょう。

Q: ウェットスーツの保管方法で注意すべき点は何ですか?
A: ウェットスーツは、完全に乾燥させてから保管することが大切です。湿った状態で保管すると、カビや劣化の原因になります。また、直射日光や高温多湿を避け、通気性の良い場所で保管しましょう。ハンガーに吊るす際は、厚めのハンガーを使い、ウェットスーツに負担がかからないように注意が必要です。

以上が、サーフィン初心者がウェットスーツ選びで失敗しないためのQ&Aです。自分に合ったウェットスーツを選び、適切にお手入れすることで、快適なサーフィンライフを楽しむことができるでしょう。

次のセクションでは、本記事のまとめを紹介します。

9. まとめ

ウェットスーツ選び方

本記事では、サーフィン初心者が失敗しないウェットスーツの選び方について、詳しく解説してきました。ウェットスーツは、サーフィンを快適に楽しむために欠かせないアイテムです。自分に合ったウェットスーツを選ぶことが、上達への第一歩となります。

ウェットスーツ選びで重要なポイントは、素材、タイプ、サイズ、価格の4つです。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合ったウェットスーツを選ぶことが大切です。初心者の方は、伸縮性と動きやすさを重視したスキン素材か、保温性と耐久性を兼ね備えたジャージ素材がおすすめです。

また、ウェットスーツのタイプは、フルスーツ、シーガル、タッパー、ロングスプリング、ロングジョンなどがあります。サーフィンをする地域や季節に合わせて、適切なタイプを選びましょう。サイズ選びは、メーカーのサイズチャートを参考に、体にフィットするものを選ぶことが重要です。

ウェットスーツを長持ちさせるには、適切なお手入れが不可欠です。使用後は真水で洗い、陰干しすることを心がけましょう。保管する際は、完全に乾燥させ、直射日光や高温多湿を避けることが大切です。

サーフィン初心者の方は、ウェットスーツ選びに関するQ&Aを参考にして、疑問や不安を解消しておくと良いでしょう。サイズ選び、素材、お手入れについての基本的な知識を身につけることで、失敗のないウェットスーツ選びができるはずです。

サーフィンは、自然と一体になれるエキサイティングなスポーツです。適切なウェットスーツを選び、快適なサーフィンライフを楽しんでください。初心者の方も、ぜひこの機会にサーフィンを始めてみませんか?ウェットスーツと共に、海の上で自由に羽ばたく喜びを体験してください。

関連記事

記事を書いたヒト

ヒガシーサー(@higashisacom)サーフィン歴20年。サーフィン科学的メソッドを一般サーファー向けに分かりやすく解説することが専門。Instagram フォロワー数 34,000人、YouTube チャンネル登録者数 16,000人。ブログ:https://pocketsurf.jp