こんにちは、ビーチアクセス編集部です。

ソフトボードはいろんな種類があって、何を基準に選んでいいのか分からなくなりませんか?

世の中にはたくさんのソフトボードが売られていますが、一口にソフトボードと言っても構造や素材が違い、乗り味も乗り方もスタイルに合わせて選ぶことができます。

しかし、よく分からないままソフトボードを買って、自分のサーフィンスタイルに合わなかったとガッカリしてしまうサーファーも多いようです。

このように、せっかく選んだソフトボードで「思ってたんと違う」と感じてしまうサーファーさんを増やさないためにも、本記事では、ソフトボードの種類や構造の部分から、各ソフトボードの特徴をまとめています。

ソフトボード選びの参考になると思うので、ぜひブックマークなどして、いつでも見返せるようにしてくださいね。

1. ソフトボードってなに?

ソフトボード

そもそもソフトボードは、数あるサーフボードの一つのカテゴリーです。

車で例えると、ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車・・・のようなものだと考えると分かりやすいですね。

波に乗るという目的は同じですが、サーフボードの構造や素材が違っている点がポイントです。

1_1. ソフトボードの歴史について

サーフィンのソフトボードは2000年以前からサーフィンスクールやサーフィン体験などで活用されてきましたが、一般サーファーにも選ばれるようになったのは2000年〜2010年ごろとされています。

 

2000年以前のソフトボードは一般的にスポンジボードと呼ばれることが多く、数本のストリンガーを発泡スチロール素材で包みこんだ形状のものが代表的です。

また現代のように様々な波に対応できるようなソフトボードは少なく、多くの場合、初心者向けサーフィンスクールなどで「波をキャッチするだけ」を目的に作られた大きなソフトボードしかありませんでした。

諸説ありますが、人気の火付け役となったのは「CHATCH SURF BEATER 」というモデルで、硬くて尖ったサーフボードでサーフィンすることが禁止されているビーチでも「ソフトボードならサーフィン可能」ということが大人気となり、そこから全世界にソフトボードが普及されるきっかけになったそうです。(※諸説あります)

また2度の世界チャンピオンにも輝き、サーフィン競技のレジェンドとして知られている「トム・キャロル」がいち早くコラボしたことで、世界中のソフトボードのスタンダード的存在となった Softech Surfboards(ソフテック)もソフトボード普及のきっかけとなっています。

しかし、キャッチサーフ、ソフテックと言った世界中に爆発的に普及したソフトボードは進化を続け、技術の進歩に伴い、より耐久性が高く、性能も向上したソフトボードが多く登場しています。

その過程で3度のサーフィン世界チャンピオンでもあるミック・ファニングがソフトボードブランドを立ち上げるなど、現代では世界中のサーファーに数あるサーフボードの中の一つのジャンルとして人気を確立させています。

2. ソフトボードはどんな種類があるの?

ソフトボード

実はソフトボードにはいろいろな種類があります。厳密には定義されていませんが、2023年の時点では一般的に「スポンジボード」と「ソフトトップボード」と2分されています。

またさらに細分化するとソフトトップボードには、デッキ面とボトム面をソフトフォームで包んだ構造のサーフボードと、デッキ面と側面のみをソフトフォームで包み、ボトム面はハードボードという構造のサーフボードがあったりします。

ソフトボードもハードボードと同様に、時代と共に進化を繰り返し、これからも様々な構造、素材を組み合わせて進化していくでしょう。

ではこうした背景を踏まえてソフトボードの特徴を簡単に分かりやすくまとめていきます。

3. スポンジボードとは

厳密には定義されていないことが前提ですが、サーフィン界の一般的な認識として「スポンジボード」と言われているソフトボードがあります。

コストコで販売されているウェーブストームや、ソフテックサーフボード、キャッチサーフなどが「スポンジボード」として認識されています。

一般的には「ソフトボード=スポンジボード」として認識されていることがほとんどです。

スポンジボードは分かりやすく例えると「発泡スチロール」をサーフボードの形に形成したものです。

中にストリンガーと呼ばれる木製の支柱が入ってはいますが、全体の作りとしてはソフトフォーム(発泡スチロール)だけで作られているサーフボードになります。

販売価格が安く、スポンジ素材のため軽量さが魅力のソフトボードです。

関連記事:コストコ サーフボードって実際どう?(2021年モデル) ソフトボードメーカーが解説するメリット・デメリット

3_1. スポンジボードのメリット

  • 価格が安い
  • とても軽い(持ち運びに便利)

スポンジボードのメリットは価格が安く、非常に軽量であることが特徴です。

そのため、サーフィンスクールで教材ボードとして使われることも多く、ソフトボードと言えばスポンジボードをイメージする方が多いです。

価格が安いのでサーフショップでも購入しやすく、軽量のため持ち運びがしやすいというメリットがあります。

3_2.スポンジボードのデメリット

  • とても軽い(サーフィンにはデメリット)
  • ターンの練習には向かない(しなり、もどりが弱い)
  • 水を吸うと重くなる

スポンジボードのメリットは安価で軽量な点ですが、実はサーフィンを楽しむためにはサーフボードの「重さ」が重要に関わってきます。

専門的な知識になってしまいますので、詳細は省きますが、サーフボードは波に押されることで波に乗ることができます。

しかし、波に押されるためには重さがないと、波の力をサーフボードが拾うことができません。

スポンジボードの場合、サーフボードが軽量のため、サーフボードを沈めにくく、波の力を上手に拾うことができない場面もあります。

つまりサーフボードが軽量ということは持ち運びには便利ですが、サーフィンに関しては波のパワーを上手にキャッチできないというデメリットも持ち合わせています。

4. ソフトトップボードとは

ソフトトップボードも厳密には定義されておらず、様々な呼び名がありますが、一般的には「ソフトトップ」と呼ばれることが多いので、本記事では「ソフトトップボード」という言い方で解説します。

ソフトトップボードは、ミックファニングソフトボードやビーチアクセスで採用されているサーフボードの構造となります。(厳密には構造が同じというわけではない)

簡単にまとめると「EPSハードボードをソフトフォームで包んだ形状」のソフトボードのことをソフトトップボードと呼ぶことが多いです。

中にはデッキ面とレールをソフトフォームで包み、ボトム面はハードボトムで仕上げているタイプのソフトボードもあります。

様々な構造のソフトトップボードがありますが、中にEPSハードボードが入っていて、表面の全体、もしくは一部分をソフトフォームで包んでいるものがソフトトップボードとして呼ばれている。

と理解してもらうと分かりやすいです。

4_1. ソフトトップボードのメリット

  • 適度な重さがある
  • 通常のサーフボードと乗り味が近い
  • 風に流されにくい

ソフトトップボードはEPSハードボードをソフトフォームで包んだ形状になっています。スポンジボードと違うところは、ソフトボードの中にEPSのサーフボードが入っているという点です。

そのためスポンジボードと比べて適度な重さがあり、またサーフボードが中に入っているため、通常のサーフボードのような「しなり」を利用することができます。

そのため通常のサーフボードのようにターンを楽しみ、サーフボードのコントロールを楽しむことができます。

またスポンジボードと比べて重さがあるので、風に流されにくいためオンショアのコンディションでも波の力をキャッチしやすいというメリットがあります。

4_2. ソフトトップボードのデメリット

  • スポンジボードと比べて価格は高め
  • ボード自体に重さがあるためスポンジボードよりは持ち運びが不便

ソフトトップボードはスポンジボードと比べて、複雑な構造になるため製造コストが上がり、販売価格は高くなります。

またスポンジボードと比べると、ソフトボード自体に重さがあるため、スポンジボードと比べると持ち運びやすさは劣ります。

まとめ

ソフトボード

以上のように、一口にソフトボードと言っても、実はいろんなソフトボードがあるということを知ってもらえたと思います。

どれが良くて、どれがダメというようなことではなく、それぞれに特徴があって、それぞれに不向きがあるということを知ってもらえたら嬉しいです。

ソフトボードには大きく分けて「スポンジボード」と「ソフトトップボード」の2つがあり、一般的にソフトボードとして認識されているのは「スポンジボード」になります。

しかし、現在ではサーフボードテクノロジーは大きく進化しており、EPSハードボードをソフトフォームで包み、ソフトボードとハードボードのいいとこ取りができたサーフボードも登場しています。

私たちビーチアクセスでは、自然と触れ合えるサーフィンをもっと手軽に楽しめるように、それでいてサーフィンの楽しさをしっかり味わえるように「ソフトトップボード」を採用しています。

もちろんそれが唯一の正解というものはないので、これからもサーフボードとサーファーの進化に合わせて、様々なニーズに答えられるような製品作りをしていきたいと考えています。

それでは、本記事がソフトボード選びの参考になれば嬉しいです。

 

関連記事

ソフトボードのサイズ別選び方

ソフトボードのメリット・デメリット