サーフィンを始める際、最初に直面するのが「どのサーフボードを選べばいいのか」という悩みです。特にソフトボードは、その安全性や使いやすさから初心者に広く推奨されていますが、実はプロサーファーも小波や遊びの日には愛用している優れたボードです。

この完全ガイドでは、ソフトボードとは何か、その種類や特徴、選び方のポイントから長持ちさせるメンテナンス方法まで、Beach Accessが培ってきた専門知識と経験をもとに徹底解説します。

このガイドでわかること

  • ソフトボードの基本構造と特徴
  • あなたの体格・経験に合ったサイズの選び方
  • ソフトボードを長持ちさせるメンテナンス方法
  • Beach Accessの3つのソフトボードシリーズの違い

ソフトボードとは?基本情報と特徴

ソフトボードの基本構造

ソフトボードの基本構造 - 柔らかい素材と高い浮力が特徴です

ソフトボードは、名前の通り表面が柔らかい素材で覆われたサーフボードです。一般的に発泡スチロール(EPS)などの芯材の表面を、EVA(エチレン酢酸ビニル)やPE(ポリエチレン)などの柔らかい発泡素材でコーティングしています。

基本構造

標準的なソフトボードは次のような構造になっています:

  1. コア:EPSフォームなどの軽量で浮力のある素材
  2. デッキ(上面):EVAやPEなどの柔らかい発泡素材
  3. ボトム(底面):HDPE(高密度ポリエチレン)などの滑りの良い素材
  4. ストリンガー:ボードの中心を通る補強材(木製やバンブーなど)
  5. フィンシステム:ソフトフィンやハードフィンを装着するためのボックスやプラグ

ポイント! ハードボード(一般的なサーフボード)がガラス繊維(FRP)などで固く仕上げられているのに対し、ソフトボードは表面が柔らかく、衝突時の衝撃を吸収する特性があります。

市場における位置づけと歴史

ソフトボードは当初、サーフスクールやレンタルボードとして開発されました。安全性が高く、初心者でも扱いやすいという特徴から、2000年代以降急速に一般市場に広がりました。

近年では技術の進化により、単なる「初心者用」という位置づけを超え、ハードボード並みの性能を持つハイパフォーマンスモデルも登場しています。著名なプロサーファーがソフトボードでビッグウェイブに挑戦する姿も見られるようになり、ソフトボードの可能性は大きく広がっています。

もっと詳しく: サーフィンを始めるならどっち?ソフトボードとハードボードの特徴と選び方で、両者の詳細な違いについて詳しく解説しています。

ソフトボードの種類と特徴

ソフトボード

ソフトボードは構造、用途、性能によって様々な種類に分けられます。自分に合ったボードを選ぶためには、これらの違いを理解することが大切です。

構造による分類

1. 従来型ソフトボード

  • 特徴:EPSフォームコアの表面全体をソフト素材でカバー
  • メリット:軽量で扱いやすく、価格も比較的安い
  • 向いている人:初心者、子ども、カジュアルサーファー

2. ハイブリッド型ソフトボード

  • 特徴:デッキ面はソフト、ボトム面はハード素材を使用
  • メリット:ソフトボードの安全性とハードボードの性能を兼ね備える
  • 向いている人:中級者以上、性能を重視する方

用途による分類

1. 初心者向けエントリーモデル

  • 特徴:幅広く厚みがあり、高い浮力と安定性
  • サイズ例:7'0"〜8'0"程度
  • 向いている人:サーフィン初心者、安定感を求める方

2. オールラウンドモデル

  • 特徴:バランスの取れた形状で様々な波に対応
  • サイズ例:6'6"〜7'6"程度
  • 向いている人:初級〜中級者、汎用性を求める方

3. パフォーマンスモデル

  • 特徴:反応性が高く、より動かしやすい形状
  • サイズ例:5'8"〜6'4"程度
  • 向いている人:中級者以上、より高度な操作性を求める方

シェイプによる分類

1. ショートボード型

  • 特徴:細めで先端が尖った形状
  • メリット:機動性に優れ、鋭いターンが可能
  • 向いている人:経験者、アグレッシブなサーフィンをしたい方

2. ファンボード/ミッドレングス型

  • 特徴:ショートとロングの中間的な長さと形状
  • メリット:安定感とマニューバー性のバランスが良い
  • 向いている人:初級〜中級者、オールラウンドに楽しみたい方

3. ロングボード型

  • 特徴:8'0"以上の長い板
  • メリット:波のキャッチが容易で安定感が高い
  • 向いている人:初心者、ノーズライドなどのロングボードスタイルを楽しみたい方

4. フィッシュ型

  • 特徴:幅広でテールが二股に分かれた形状
  • メリット:小さな波でもスピードが出しやすい
  • 向いている人:小波専用のボードを探している方

Beach Accessでは、これらの特徴を組み合わせた3つのシリーズ(m-soft、Standard、HS)をご用意しています。それぞれのシリーズについては、Beach Accessのソフトボードシリーズ紹介の項目で詳しく解説しています。

ソフトボードを選ぶメリット

ソフトボードを選ぶメリット

ソフトボードには初心者からベテランまで、多くのサーファーに支持される様々なメリットがあります。

安全性の高さ

ソフトボードの最大の特徴は、その安全性の高さです。

  • 柔らかい素材:衝突時の衝撃を吸収し、ケガのリスクを軽減
  • ノーズ(先端)が丸い:衝突時の危険性が低い
  • レール(側面)が厚い:安定性が高く、急に板が立ってしまうリスクが少ない

これらの特性は、初心者だけでなく、混雑したラインナップでのサーフィンや、お子様との海遊びにも大きなメリットをもたらします。

初心者の上達のしやすさ

ソフトボードは初心者のサーフィン上達を大きくサポートします。

  • 高い浮力:波のキャッチ(テイクオフ)が容易
  • 幅広の形状:安定性が高く、バランスを取りやすい
  • 厚みのあるレール:傾きすぎを防ぎ、波に乗っている時間を長くできる

これらの特徴により、初心者は成功体験を早く得ることができ、モチベーションを維持しやすくなります。最初のハードルを下げることで、サーフィンの楽しさを早く実感できるのです。

メンテナンスの簡易さ

ハードボードと比較して、ソフトボードはメンテナンスが簡単です。

  • ワックスフリーモデル:多くのソフトボードは表面がグリップ性のある素材でできているため、ワックスを塗らなくても滑りにくくなっている
  • 軽微な傷に強い:表面の小さな傷や凹みは使用に大きな影響を与えない
  • 修理の手軽さ:小さな修理なら専用の接着剤で対応可能なことが多い

ワックスを塗る手間や、細かなダメージへの神経質な対応が不要なため、サーフィン自体に集中できるメリットがあります。

コストパフォーマンスと保管のしやすさ

ソフトボードには、以下のような実用的なメリットもあります:

  • 初期投資が抑えられる:同じサイズのハードボードより価格が安いことが多い
  • 修理コストが少ない:小さなダメージが使用に影響しにくい
  • 軽量設計:持ち運びが容易
  • 耐衝撃性:通常の輸送時の小さな衝撃にも強い
  • 取り扱いの簡易さ:多少の乱暴な扱いにも耐える

これらのメリットは、都市部からサーフスポットまで車で移動することが多い日本のサーファーにとって、特に大きな利点となります。

ソフトボードの選び方

適切なソフトボードを選ぶことは、サーフィン体験を大きく左右します。体格、経験レベル、サーフィンスタイル、波のコンディションなど、様々な要素を考慮する必要があります。

Beach Accessのソフトボードで波を待つサーファー

Beach Accessのソフトボードで波を待つサーファー - 適切なサイズ選びが上達の鍵

体格・経験レベルによるサイズ選び

ソフトボードのサイズは主に「長さ(フィート/インチ)」「幅(インチ)」「厚み(インチ)」「容量(リットル)」で表されます。

体重別の基本ガイドライン

体重 初心者推奨サイズ 中級者推奨サイズ
40-50kg 7'0" (40-60L) 6'0"-6'6" (35-45L)
50-70kg 7'6"-8'0" (60-80L) 6'6"-7'0" (40-55L)
70-90kg 8'0"-9'0" (70-90L) 7'0"-8'0" (50-70L)
90kg以上 9'0"以上 (90L以上) 8'0"以上 (70L以上)

※これはあくまで目安です。個人の体力、運動神経、波のコンディションによって最適なサイズは変わります。

初心者(サーフィン経験1年未満)

  • 安定性と浮力を重視
  • 長めのボード(7'0"以上)を選ぶ
  • 幅は広め(21"以上)のものがおすすめ
  • ボリュームは体重の1〜1.5倍を目安に
初心者女性サーファーがm-softボードに乗っている様子

m-softシリーズは浮力が高く、初心者でも安定したライディングが可能

中級者(基本的なテイクオフとライディングができる)

  • より反応性の高いボードに移行可能
  • 長さは6'0"〜7'6"程度
  • 体重の0.7〜1.3倍程度のボリューム

Standardシリーズは初心者も中級者も楽しめる高い操作性と反応性を実現

上級者(様々な波でマニューバーができる)

  • パフォーマンス重視のモデルを選択可能
  • 5'6"〜6'6"の範囲
  • ハイブリッド構造のモデルがおすすめ
上級者男性サーファーがHSフィッシュモデルでターンをしている様子

HS フィッシュモデルは上級者のアグレッシブなサーフィンに対応

より詳しいサイズ選びについて: ソフトボードのサイズ別選び方の記事をご参照ください。

使用環境(波のサイズ・種類)に合わせた選択

サーフィンをする波のコンディションによって、最適なボードは変わります。

小波(ヒザ〜腰)

  • 浮力があり、パドルが楽なボードが有利
  • ミッドレングスやロングなど長いボード
  • ボリュームのあるモデルがおすすめ

おすすめ: m-soft 8'0"、Standard 8'0"

中波(腰〜胸)

  • オールラウンドな性能のボードが使いやすい
  • ミッドレングス型やフィッシュなどワイドで短めのボード
  • 反応性とパドルのしやすさのバランスが取れたモデル

おすすめ: Standard 7'0"、HS 6'10" クアッドフィッシュ

大波(胸以上)

  • 安定性と控えめなボリュームのバランスが重要
  • ショートボードや短めのミッドレングスなど反応性の高いボード
  • トライフィンやクアッドフィン設定のボード

おすすめ: HS 6'0" ツイン、HS 5'10" フィッシュ

2人乗りを楽しむソフトボード

浮力の高いm-softシリーズは小波でも楽しめ、ファミリーでのサーフィンにも最適

構造・素材による特性の違い

ソフトボードの内部構造と素材によって、性能と耐久性は大きく変わります。

コア素材

  • EPS(発泡スチロール):軽量で浮力があるが、吸水すると性能低下
  • XPS(押出発泡ポリスチレン):EPSより強度が高く、吸水しにくい
  • PU(ポリウレタン):重いが安価で衝撃に強い

表面素材

  • EVA(エチレン酢酸ビニル):柔らかく、クッション性が高い
  • PE(ポリエチレン):耐久性が高く、比較的安価
  • HDPE(高密度ポリエチレン):ボトム面に使われる滑りの良い素材

補強素材

  • ファイバーグラス:コアの周りを覆い、強度を高める
  • エポキシレジン:ファイバーグラスの接着と硬化に使用
  • カーボンファイバー:軽量で高い強度を提供するプレミアム素材

ストリンガー(芯材)

  • 木製:伝統的で柔軟性のある強化材
  • バンブー:軽量で環境に優しい選択肢
  • カーボン:軽量で強度が高いプレミアム選択肢

サーフボードの耐久性について詳しくは: 【完全ガイド】ソフトボードの耐久性 - 長持ちの秘訣とメンテナンス方法をご参照ください。

フィン配置の選択

フィンの数と配置によって、ボードの操作性と波への反応が大きく変わります。

シングルフィン

シングルフィン配置図
  • 直進安定性に優れ、スムーズなターンが可能
  • ゆったりとした長い波に適している
  • クラシックなロングボードスタイルを好む方に

ツインフィン

ツインフィン配置図
  • 高い機動性とスピード感
  • 小〜中サイズの波に適している
  • 流れるようなサーフィンスタイルを好む方に

トライフィン(スラスター)

トライフィン配置図
  • バランスの取れた安定性と回転性
  • 様々なコンディションに対応
  • オールラウンドな性能を求める方に

クアッドフィン

クアッドフィン配置図
  • 高いスピードと推進力
  • パワーのある波、小波でも推進力を得たい場合に
  • スピード感のあるサーフィンを好む方に

予算と耐久性のバランス

ソフトボードは価格帯によって構造と耐久性が大きく異なります。

エントリーレベル(2〜4万円台)

  • 特徴:基本的な構造、シンプルな素材
  • 耐久性:1〜2年程度の使用を想定
  • 向いている人:初めてサーフィンを試す方、たまにしか使わない方

Beach Access例: m-softシリーズ

ミッドレンジ(5〜7万円台)

  • 特徴:補強された構造、より高品質な素材
  • 耐久性:2〜4年程度の使用が可能
  • 向いている人:定期的にサーフィンをする方、長く使いたい初心者

Beach Access例: Standardシリーズ

ハイエンド(7万円以上)

  • 特徴:高度な構造技術、プレミアム素材
  • 耐久性:4年以上の長期使用を想定
  • 向いている人:頻繁にサーフィンをする方、性能にこだわる方

Beach Access例: HSシリーズ

買い方のアドバイス: 投資額と使用頻度を考慮し、長期的な視点で選ぶことをおすすめします。安価なボードを頻繁に買い替えるよりも、良質なボードを長く使う方がコスト効率が良いケースが多いです。Beach Accessでは、お客様の予算とニーズに合わせた最適なモデル選びをサポートしています。

Beach Accessのソフトボードシリーズ紹介

Beach Accessでは、異なるニーズと経験レベルに対応する3つのソフトボードシリーズをご用意しています。それぞれ独自の特性を持ち、様々なサーフィンスタイルや波のコンディションに最適化されています。

Beach Access 3シリーズの構造比較

Beach Access 3シリーズの構造比較

m-softシリーズ:初心者向けエントリーモデル

m-softシリーズの構造

m-softシリーズは、安全性を重視した軽量で初心者向けのエントリーモデルです。

構造的特徴

  • EPSコアフォーム
  • IXPEフォームデッキ
  • HDPEフォームボトム
  • 2本のストリンガー
  • ソフトトライフィン付属

主なメリット

  • 軽量設計で持ち運びが容易(同サイズの他シリーズと比較)
  • 価格がリーズナブルで初期投資を抑えられる
  • 安全性が高く、初心者や子供でも安心して使用可能
  • 手軽に始められるシンプルな構造

おすすめの方

  • サーフィンを手軽に始めたい方
  • 安全性を最優先したい方
  • サーフィンを遊びとして楽しみたい方
  • お子様のサーフィンデビューに
m-softシリーズを使用する初心者サーファー

m-softシリーズは初心者でも安心して楽しめるソフトボードです

主要モデル

6'0": お子様や小柄な方に最適なコンパクトサイズ

詳細を見る →

7'0": 小柄〜中型の体格の方におすすめの中間サイズ

詳細を見る →

8'0": 初心者に最適な安定感のあるサイズ

詳細を見る →

Standardシリーズ:ハードボード級の性能と安全性の両立

Standardシリーズの構造

Standardシリーズは、世界最高水準の技術を持つAKU Shaperでシェイプしたボードで、ソフトボードとハードボードの良い面を融合させたシリーズです。

構造的特徴

  • 1-2本のストリンガー
  • 高密度防水EPSフォーム
  • エポキシレジンコーティング
  • 2重の6オンス ファイバーグラス
  • エポキシレジンによるスタンドエリアの補強
  • 4mm IXPE/EVAソフトトップ
  • 光沢HDPEボトム
  • Futuresフィンボックス採用モデル多数

主なメリット

  • ハードボードに迫る性能と反応性
  • 十分な安全性と扱いやすさを維持
  • 耐久性が高く、長期間使用可能
  • 様々なサイズと形状のラインナップ

おすすめの方

  • 初心者から中上級者まで幅広く
  • 長く使えるボードを探している方
  • ハードボードに近い性能を求める方
  • 安全性と性能のバランスを重視する方
Standardシリーズを使用する中級者サーファー

Standardシリーズは初心者から中級者まで長く使える高性能ソフトボード

主要モデル

6'4" ミッドレングス: 経験者向けの小回りの利くモデル

詳細を見る →

7'0" ミッドレングス: オールラウンドに使えるバランスモデル

詳細を見る →

8'0" ミニロング: 初心者でも安定感のある乗り心地

詳細を見る →

HSシリーズ:デッキ面ソフト・ボトム面ハードの上級者向けモデル

HSシリーズの構造

HS(Hanbun-Soft/半分ソフト)シリーズは、デッキ面はソフト、ボトム面はハードという特徴を持つハイブリッドモデルです。

構造的特徴

  • 1-2本のストリンガー
  • 高密度防水EPSフォーム
  • エポキシレジンコーティング
  • 6oz + 6oz ファイバーグラス上層
  • エポキシレジンによるスタンドエリアの補強
  • 4mm IXPE/EVAソフトトップ
  • 6oz + 4oz ファイバーグラス下層
  • エポキシレジンによるハードボトム
  • Futuresフィンボックス標準装備

主なメリット

  • ハードボードとほぼ同等の高性能
  • デッキ面の安全性を維持
  • アグレッシブなサーフィンにも対応
  • 上級者にも満足できるレスポンス

おすすめの方

  • 中級者〜上級者
  • アグレッシブなサーフィンを好む方
  • ハードボードに準じる性能を求める方
  • 安全性も考慮したい経験者
HSシリーズを使用する上級者サーファー

HSシリーズはハードボード並みの性能で上級者のアグレッシブなサーフィンにも対応

主要モデル

5'10" フィッシュ: パフォーマンス性能の高いフィッシュ設計

詳細を見る →

6'2" エッグ: リラックスしたサーフィンに適したデザイン

詳細を見る →

7'6" ミッドレングス: スタイリッシュなサーフィンが可能な長めのモデル

詳細を見る →

シリーズの違いについて詳しく知りたい方は: Beach Access ソフトボード シリーズの違いのページもご参照ください。

ソフトボードの基本的なメンテナンス

ソフトボードは適切なケアをすることで、長期間良い状態を保つことができます。ここでは基本的なメンテナンス方法を紹介します。

ビーチでボードをケアする様子

正しいメンテナンスで大切なソフトボードを長持ちさせましょう

使用後のケア

洗浄

  1. 使用後は必ず真水でボード全体を洗い流す(海水の塩分はボードを傷める原因に)
  2. 特にフィンボックスやリーシュプラグ周辺は入念に洗う
  3. 柔らかいタオルで水分を拭き取る

保管前のチェック

  1. ボードに傷や剥がれがないか確認
  2. フィンやリーシュプラグに問題がないか確認
  3. ワックスを使用している場合は、必要に応じて古いワックスを除去
  4. ボード全体が完全に乾いていることを確認(湿ったまま保管すると劣化の原因に)

ポイント! 使用後のケアは、ボードの寿命を大きく左右します。特に海から上がった直後の淡水での洗浄は必須です!

適切な保管方法

ソフトボードの寿命を延ばすためには、正しい保管方法が重要です。

保管場所

  • 直射日光の当たらない涼しい場所に保管(熱によりソフト素材が劣化・変形する可能性があります)
  • 高温多湿の場所は避ける(湿気はコア材の劣化を促進します)
  • 平らな場所に水平に置くか、専用ラックを使用する

保管姿勢

  • 理想的には水平に寝かせる
  • やむを得ず立てて保管する場合は、テール(尾)を床につけ、前後に倒れないよう支える
  • 長期間同じ姿勢で保管しない(変形の原因になります)

ボードカバーの使用

  • 保管時はボードカバーを使用すると良い
  • カバーはボードを埃や傷から守るだけでなく、紫外線からも保護します
  • 完全に乾燥させてからカバーをかけること(湿ったままカバーすると、カビや悪臭の原因に)

日常的なメンテナンス

定期的なチェックと簡単なメンテナンスで、ボードの状態を良好に保ちましょう。

定期的な点検

  • 月に1回程度、ボード全体をチェック
  • 特にデッキとボトムの接合部やレールに注目

小さな損傷への対応

  • 小さな剥がれは専用の修理キットで対応可能
  • 表面素材の軽微な剥がれは、防水性のある柔軟接着剤で修復
  • 早期の対処が重要(小さな問題が大きな損傷に発展する前に)

フィンとリーシュプラグのケア

  • フィンボックスに砂や塩が溜まらないよう定期的に洗浄
  • フィンを長期間装着したままにしない(フィンボックスへの負担を軽減)
  • リーシュプラグも同様に清潔に保つ

修理と専門的なケア

自分で対処できない大きな損傷は、専門家による修理が必要です。

修理が必要なケース

  • コア材が露出している
  • 大きな亀裂や穴がある
  • フィンボックスが外れかかっている
  • ストリンガーが破損している

専門修理のメリット

  • 適切な素材と技術による確実な修理
  • 構造的な問題の発見と対処
  • ボードの寿命を大幅に延ばせる可能性

※Beach Accessでは修理のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

季節ごとのケア

季節に応じたケアも重要です。

夏場のケア

  • 車内など高温になる場所には絶対に放置しない
  • 使用後は特に丁寧に洗浄(紫外線と塩分の影響が強いため)
  • 直射日光下に長時間放置しない(使用中以外は日陰に)

冬場のケア

  • 急激な温度変化を避ける(暖かい室内から冷たい外気への急な移動など)
  • 結露に注意(温度差による水滴がボードの劣化を促進)
  • 使用後は完全に乾かしてから保管(乾燥に時間がかかる季節)

長期保管時のケア

  • 完全に洗浄・乾燥させる
  • ボードカバーで保護
  • 温度変化の少ない場所に水平に保管
  • 定期的に状態をチェック

よくある質問(FAQ)

ソフトボードに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

ソフトボードの寿命は?

ソフトボードの寿命は使用頻度、使用環境、保管状態、ボードの品質によって大きく異なります。

一般的な寿命の目安

  • エントリーレベル:1〜2年
  • ミッドレンジ:2〜4年
  • ハイエンド:4年以上

寿命を延ばすポイント

  • 適切な洗浄と乾燥
  • 正しい保管方法(直射日光・高温を避ける)
  • 早めの修理対応
  • 適切なボードカバーの使用

詳しくは【徹底解説】ソフトボードの寿命は?長持ちさせるコツも紹介!をご覧ください。

子供にもソフトボードは適している?

はい、ソフトボードは子供のサーフィンに特に適しています。

子供向けの理由

  • 安全性が高く、衝突時のケガのリスクが低い
  • 軽量で子供でも持ち運びやすい
  • 浮力が高く、波に乗りやすい
  • 耐久性があり、多少の乱暴な扱いにも耐える

子供向けのサイズ目安

  • 小学生低学年(〜120cm):6'0"程度
  • 小学生高学年(120〜150cm):6'6"〜7'0"程度
  • 中学生以上(150cm〜):7'0"〜8'0"程度

Beach Accessでは、m-softシリーズの6'0"モデルがお子様のサーフィンデビューに最適です。

ワックスは必要?

ソフトボードの多くはデッキ面(上面)に滑り止め効果のある素材を使用しているため、基本的にワックスは必要ありません。

ワックスフリーの特徴

  • デッキ面にIXPE/EVAなどの滑りにくい素材を使用
  • メンテナンスが簡単(ワックスの塗り替えが不要)
  • 衣類や車の汚れが少ない

ワックスが必要なケース

  • 特に滑りやすいと感じる場合
  • 競技志向でより強いグリップ力を求める場合
  • 表面素材の劣化により滑りやすくなった場合

ワックスを使用する場合は、ソフトボード用のワックスを選び、通常のハードボード用よりも柔らかめのワックスを使うことをおすすめします。詳しくはソフトボード用ワックス 塗り方は?キレイに落とす方法は?をご覧ください。

リーシュコードはどれを選ぶべき?

リーシュコード(安全紐)はサーフィンの安全に直結する重要なアクセサリーです。

基本的な選び方

  • ボードの長さに合わせて選ぶ(ボードの長さ+約60cmが目安)
  • 初心者は太めの丈夫なリーシュを選ぶ(7〜8mm程度)
  • コイル(螺旋)タイプかストレートタイプかを選ぶ

ボード長別の推奨サイズ

  • 6'0"以下:6'(約180cm)
  • 6'1"〜7'6":7'〜8'(約210〜240cm)
  • 7'7"以上:9'以上(約270cm以上)

Beach Accessでは、サーフボードとセットでリーシュコードをお求めいただくとお得なパッケージもご用意しています。詳しくはリーシュコードの商品ページをご覧ください。

ソフトボードでもハードボードのように動かせる?

最新の高性能ソフトボード、特にHSシリーズのようなハイブリッドモデルでは、ハードボードに近い性能と操作性を実現しています。

ハードボードのような操作を可能にする要素

  • エポキシレジンとファイバーグラスによる補強
  • 精密なシェイプとレールデザイン
  • 高品質なフィンシステムの採用
  • ハードボトム(HSシリーズなど)の採用

ソフトボードの限界

  • 極端なエアやハードなリップではハードボードに劣る場合がある
  • 総じて重量がやや重いため、超高速ターンではレスポンスに違いが出ることも

HSシリーズなら経験者でも満足できるパフォーマンスが得られますし、Standardシリーズでも多くの通常のサーフィンシーンで十分な性能を発揮します。

ソフトボードでもフィンは交換できる?

多くの中〜高級ソフトボードには、ハードボードと同様のフィンシステムが搭載されており、フィンの交換が可能です。

Beach Accessシリーズの場合

  • m-softシリーズ:基本的にプラスチックフィン固定式
  • Standardシリーズ:多くのモデルでFuturesフィンボックス採用
  • HSシリーズ:全モデルFuturesフィンボックス採用

フィン交換のメリット

  • 波のコンディションに合わせたフィン選択が可能
  • フィンの損傷時に交換可能
  • 好みの操作性にカスタマイズ可能

シングルフィンの取り付け方のデモンストレーション

フィンの取り付け方法についてはサーフボードのフィンの取り付け方!初心者必見の完全ガイドをご参照ください。

その他の質問がありますか?

お気軽にお問い合わせください。サーフィンとソフトボードのエキスパートがお答えします。

お問い合わせはこちら

まとめ:あなたに最適なソフトボード選び

ソフトボードは、安全性、使いやすさ、性能のバランスが取れたサーフボードであり、初心者から経験者まで幅広く愛用されています。自分に合ったボードを選ぶためには、体格、経験レベル、使用環境、予算などを総合的に考慮することが重要です。

初心者におすすめのモデル

初めてサーフィンをする方には、安定性と波のキャッチのしやすさを重視したボードがおすすめです。

初心者向けソフトボードを使った女性サーファー

初心者におすすめのソフトボードで楽しそうにサーフィンする女性

Beach Access おすすめモデル

m-soft 8'0"

初心者に最適な長さとボリュームで、小さな波でも楽しめる安定したモデル

Standard 7'2"

安全性と波のつかまえやすさを重視したデザインで、幅広テールが安定感をもたらす

Standard 8'0" ハンドル付き

キャリーハンドル付きで持ち運びが容易、初心者の入門用として最適

選び方のポイント

  • 体重の1.5〜2倍程度のボリューム
  • 安定感のある幅広デザイン
  • 7'0"以上の長さ
  • 持ち運びのしやすさも考慮

詳しくはなぜソフトボードはサーフィン初心者にオススメなのか?科学的な根拠で解説をご覧ください。

中・上級者におすすめのモデル

経験を積んだサーファーには、反応性と操作性を重視したモデルがおすすめです。

上級者向けソフトボードを使った男性サーファー

HSシリーズでアグレッシブなサーフィンを楽しむ中級者

Beach Access おすすめモデル

Standard 6'4" ミッドレングス

経験のあるサーファーも楽しめるミッドレングス設計、ターン性能が高く軽快な動きが可能

HS 6'0" ツイン

ボリュームを維持しながらテールを絞った設計、ツインフィン構成による高いターン性能

HS 5'10" フィッシュ

パフォーマンス性能の高いフィッシュ設計、フィッシュ特有のスピードとフロー感を維持

選び方のポイント

  • 体重の1〜1.5倍程度のボリューム
  • 好みのサーフィンスタイルに合った形状
  • 波のコンディションに合わせたモデル選択
  • フィンの配置やテール形状にも注目

Beach Accessのソフトボード選びサポート

Beach Accessでは、お客様一人ひとりに最適なソフトボードをお選びいただけるよう、様々なサポートを提供しています。

  • お問い合わせ:具体的なモデル選びについてのご質問はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。経験豊富なスタッフがご案内します。
  • SNSでも相談可能InstagramLINEでも気軽にご相談いただけます。最新情報も随時更新中!

ソフトボードは、サーフィンの楽しさを安全に体験できる素晴らしい選択肢です。このガイドが、あなたにぴったりのソフトボード選びの参考になれば幸いです。Beach Accessは、あなたのサーフィンライフをサポートし、海との素敵な時間をお手伝いします。

サーフィンを通じて、美しい海や自然との時間を大切にしていただけることを願っています。Beach Accessは、売上の1%を"1% for the Planet"を通じて環境保護団体に寄付するなど、私たちの活動場所である海や自然の保全活動にも取り組んでいます。

あなたに最適なソフトボードを見つけて、素晴らしいサーフィン体験を始めましょう!

ソフトボード商品一覧をチェック

Beach Accessの豊富なソフトボードラインナップから、あなたにぴったりの一枚を見つけてください。

記事を書いた人

Beach Access編集部

Beach Access 編集部

国内外のサーフィンインフルエンサーと連携し、最新のトレンドや技術を追求。ソフトボードの設計・製造に携わる専門家を含む多様なメンバーで構成されており、幅広いユーザーに価値ある情報を提供しています。

監修者

ヒガシーサー

ヒガシーサー

サーフィン歴20年、オンラインサーフィンスクール「Corrective Surf'n' Fitness」のアンバサダーを務め、誰でも簡単にサーフィン上達ができるハウツーを紹介。SNS総フォロワーは65,000人以上。