ソフトボード用ワックス 塗り方は?キレイに落とす方法は?
こんにちは、ビーチアクセス編集部です。
ソフトボードにワックスを塗るべきか、それとも塗らないで乗るのか迷っていませんか?私たち編集部でも、ワックスが必要なパターンと不要なパターンがあるという意見になりました。
そこで、この記事ではソフトボードメーカーの視点から「ソフトボードにワックスを塗るメリットとデメリット」を解説します。
この記事を読むことで、あなた自身がソフトボードにワックスを塗るべきか、塗らざるべきかを判断できるようになります。ぜひ最後まで読んでみてください。
1_ソフトボードにワックスは必要なのか?
結論から先に言うと「ワックスは必要」です。
なぜなら、新品ソフトボードの場合は表面に油膜があるので、そのまま使用すると滑りやすいからです。
油膜を落とすためには中性洗剤を使って洗うのが1番良いですが、面倒くさいですよね。
なのでソフトボード用のワックスを塗ることで滑りにくくする方法が最も手軽で確実です。
ただし、ワックスを塗る時にはデメリットも知っておいた方がいいです。ソフトボードにワックスを塗ると、表面の塗装が剥がれたり、ワックスをきれいに落とすのが難しくて黒く汚れたままになりがちです。
ワックスフリーという選択肢もある
最近では「ワックスフリーモデル」と呼ばれる新しいタイプのソフトボードも登場しています。
これらのモデルは、ワックスが必要ない特殊な表面加工が施されており、滑り止めの効果が期待できます。
このため、ワックスを塗る手間や、ワックスが溶けてしまう炎天下での使用を考慮すると、こうしたワックスフリーモデルが人気を博しています。
ソフトボードにワックスを塗るメリット
ソフトボードにワックスを塗る最大のメリットは、間違いなくグリップ力の向上です。
ワックスは、ボード表面と足の間の摩擦を増すことで、サーファーがボードの上で足をしっかりと固定できるようにします。
これにより、足が滑ることなくサーフィンができ、体のバランスを保ちやすくなります。
特に、波乗り初心者や上級者が新しい技を試みる際には、ワックスのグリップ力が重要となるでしょう。
足が滑ることなく、思い通りの動きができれば、より自信を持って波を捉えることが可能になります。
そのため、ワックスを塗ることによるグリップ力の向上は、サーフィンのパフォーマンスを向上させる上で非常に重要な要素となります。
ソフトボードにワックスを塗るデメリット
しかし、ソフトボードにワックスを塗ることは必ずしも良い結果だけをもたらすわけではありません。以下に、ワックスを塗ることによる一部のデメリットを詳しく説明します。
- ソフトボードの表面が汚れる
- ワックスが落としにくい
- 環境汚染や海の生き物に悪影響がある
一つ目のデメリットは「ソフトボードの表面が汚れる」ことです。ソフトボードの素材は表面がザラついているので、ワックスを落としにくく汚れやすくなります。ワックスが黒ずんでいるのはカビなので、それが肌にくっついてると考えるとちょっと気持ち悪いですよね。
二つ目のデメリットは「ワックスが落としにくいこと」です。ワックスを定期的に交換するためには、古いワックスを完全に取り除く必要がありますが、これが一筋縄ではいかないことが多いです。ワックスがボードの細かい部分に残ったままであれば、新たに塗るワックスの性能を損なう可能性があります。
最後に、ワックスの使用は「環境汚染」にもつながる可能性があります。ワックスが海に溶け出すことで、海洋生物への影響や水質汚染を引き起こす可能性が指摘されています。
こうした環境への影響を最小限に抑えるためには、生分解性のワックスを使用するなどの配慮が求められます。
以上の点を考慮すると、ソフトボードにワックスを塗ることは一概に推奨できるわけではないことが理解できるでしょう。
それぞれのメリットとデメリットを比較検討し、自分自身のサーフィンスタイルや環境に配慮した選択をすることが重要です。
2_ソフトボード用ワックスとハードボード用ワックスの違いは?
サーフボード用のワックスは、そのボードの種類によっても適したものが異なります。このことは特にソフトボードとハードボードで用いるワックスの選び方に影響します。
ソフトボード用のワックスは、基本的にハードボード用のワックスよりも柔らかく作られています。ソフトボードの素材自体が柔らかいため、それに合わせた柔らかさのワックスを使用することで、適切なグリップ力を得ることが可能です。対してハードボード用のワックスは、より硬いボード表面に対応するために固めに作られています。
価格については、ソフトボード用とハードボード用のワックスとで大きな違いはありません。一般的に、サーフボード用のワックスの価格は数百円から数千円の範囲で、ブランドや種類によって若干の差があります。
性能の違いとしては、前述の通りソフトボード用ワックスは柔らかさが特徴であり、ハードボード用ワックスはより硬い表面に対応できる固さがあります。また、ワックスの性能は気温にも影響を受け、寒い環境では硬く、暑い環境では柔らかくなるため、使用環境に応じて選ぶことも重要です。
これらのワックスは、スポーツショップ、サーフショップ、またはオンラインショッピングサイトで購入することが可能です。ただし、特定のブランドや種類を探している場合、取り扱いがある店舗を事前に調査すると良いでしょう。最近では環境に優しい生分解性のワックスも登場しており、環境保護を重視するサーファーにとっては良い選択肢となるでしょう。
3_ソフトボード ワックス 塗り方
サーフボードへのワックスの塗り方は、そのグリップ力を最大に発揮するための重要なステップです。ここでは、ソフトボードへのワックスの塗り方について詳しく説明します。
- サーフボードの表面を洗うか、拭くかでキレイにする
- ソフトボード用のワックスを塗る
- PUボードのように毎回ワックスアップする必要はない
ソフトボードはハードボードと違って表面に小さな凹凸があります。この小さな凹凸があるおかげで、ワックスを何度も塗らなくてもグリップを高めることができます。
注意点としては、サーフボードの側面(レールと言われる箇所)には塗らないようにしてください。
4_ソフトボード ワックス 落とし方
ソフトボードにワックスを塗ることは、サーフィンのパフォーマンスを上げるために重要な行為ですが、そのワックスを落とすことは一筋縄ではいきません。
ハードボードと比較して、ソフトボードからワックスを取り除くのは困難です。ハードボードではワックスコームで削り、ワックスリムーバーでクリーニングするという一般的な方法が有効ですが、ソフトボードに対して同様の方法を取ると問題が起きます。
例えば、ワックスコームでワックスを剥がそうとすると、ソフトボードの表面の色が剥げてしまったり、ボード自体が傷ついてしまうことがあります。これは、ソフトボードの表面材料がハードボードよりも柔らかいため、コームが直接ボードに接触してしまい、表面を傷つけてしまうからです。
また、ワックスリムーバーを使うと、ソフトボードの表面素材が溶けてしまうこともあります。ワックスリムーバーはワックスを溶かす化学物質を含んでいるため、ソフトボードの素材に対しては強すぎる反応を引き起こすことがあります。
その結果、ボードの表面が汚れたり、剥がれたりして見た目が悪くなるだけでなく、再販時にも価値が下がってしまう可能性があります。
したがって、ソフトボードからワックスを取り除く際には、表面を傷つけず、ワックスを効果的に取り除くことが可能な専用のツールや方法を選ぶ必要があります。
PICKLE WAX REMOVER ソフトボードのワックスを落とす時に使ってもいいワックスリムーバー
ソフトボードのワックスを効果的に除去するための一つの方法として、PICKLE WAX REMOVERがあります。PICKLE WAX REMOVERは、独自のデザインと材料で作られた環境に優しいワックスリムーバーで、ソフトボードからワックスを優しく、効率的に取り除くことができます。
- PICKLEを使う
- PICKLEをボード全体に滑らせる
- 力は入れずにゆっくり滑らせる
- ワックスがなくなるまで繰り返す
PICKLE WAX REMOVERは、ボードを傷つけることなく、ワックスを効率的に取り除くことができるため、ソフトボードユーザーにとって理想的なツールと言えるでしょう。
5_ワックスが不要なソフトボード
近年のサーフィン業界で注目を集めているのが、ワックスが不要なソフトボード、通称"ワックスフリーモデル"です。
ワックスを塗らずとも、足元が滑らないようにデザインされており、メンテナンスが容易なだけでなく、環境にも優しいという特徴があります。
特にビーチアクセスのワックスフリーモデルは、優れたトラクション(摩擦力)を提供し、滑り止めの効果を発揮します。これは、ボードの表面に小さな凹凸を加工したグリップを施すことで達成されています。
ワックスを必要としないこれらのソフトボードは、初心者から上級者まで幅広いライダーに適しています。ワックスを塗る手間を省くだけでなく、ボードの表面を傷つける可能性のあるワックスコームの使用も必要なくなります。
6_デッキパッドやワックスシートを貼るのがオススメ
ワックスフリーモデル以外のソフトボードについては、よりスムーズで確実なサーフィン体験を求めるなら、デッキパッドやワックスシートの使用をおすすめします。
デッキパッドは、ボードの後方に貼り付け、足の滑りを防ぎます。これは特にターンやマニューバの実行時に有効で、高いグリップ力を提供します。また、位置感覚の目安となるため、足の配置を調整するのにも役立ちます。
一方、ワックスシートはボード全体に貼り付けることが可能で、全体的な滑り止め対策として有効です。ワックスシートを使用すれば、定期的なワックス塗り直しやワックスを落とす手間を省くことができます。
これらのアクセサリーを使用することで、ワックスの維持管理にかかる手間や時間を大幅に削減することが可能です。また、ボード表面を保護し、長持ちさせる効果もあります。
7_まとめ
この記事では、ソフトボードにワックスを塗るメリットとデメリットについて詳しく解説しました。
まず、ワックスを塗るメリットとして、サーフィン中の足の滑りを防ぐためのグリップ力の向上があります。しかし、デメリットとしてソフトボードの表面が剥がれやすい、ワックスを綺麗に落とすのが難しい、環境汚染に繋がるという点を挙げました。
また、ソフトボード用とハードボード用のワックスの違い、ワックスの塗り方、ワックスの落とし方についても解説しました。特にソフトボードではワックスを落とすのが難しいため、PICKLE WAX REMOVER のような特定のワックスリムーバーの使用が推奨されます。
さらに、ワックスフリーモデルのソフトボードが存在することや、ワックスフリーではないモデルにはデッキパッドやワックスシートを貼ることが推奨されていることも紹介しました。
ソフトボードにワックスを塗るかどうかは、そのメリットとデメリットを理解した上で、自分のサーフィンスタイルや環境により選択すべきです。この記事があなたの選択を助ける一助になれば幸いです。